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ハボタンの管理  ~矮性ハボタンの定植~

[2017.09.01]

●営農技術指導員  大澤梅雄 

質問

 心配していたシンクイムシの被害に合わず、順調に苗作りは進んでいます。今後気を付けることは何でしょうか?

回答

 今月は、定植後の管理を中心に説明します。

 

1 定植

 播種1か月後、あるいは128穴セル苗であれば本葉3~4枚、200穴セル苗では2~3枚程度で根鉢が形成されますので、セル苗を定植します。株間50㎝の1条植えが良いでしょう。定植準備が出来ていない場合は、2.5号~3号ポットに仮植えしておき、1か月以内に定植できるよう畑の準備をして下さい。

 

2 害虫対策

(1) カブラヤガ(ネキリムシ)

 定植後、折角植えた苗が倒れてしまう事があります。良く見ると、苗の地際部がカミソリで切られたような切り口になっています。これはカブラヤガ幼虫の被害です。

 農薬で防除するには、カルホス微粒剤Fを定植時に土中混和処理するか、ガードベイトAを生育初期に株元散布する方法があります。

 なお、耕耘除草後2週間以上経過しますと、雑草に発生していた幼虫は餓死していきますので、それから定植するとカブラヤガの被害軽減につながります。

(2) ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)とヨトウガ(ヨトウムシ)

 ハイマダラノメイガの幼虫は若苗の生長点部(芯)を食害します。ヨトウムシの幼虫は葉を食害し穴をあけます。

 これらの虫に対しては、定植と同時に目合い1mmの防虫ネットを張り、虫が侵入できないようにネットの裾を土で押さえておきます。ネットを張ったからといって過信してはいけません。常に発生状況を確認して農薬散布のタイミングを外さないようにします。寒くなればネットを外しても良いでしょう。

 ハイマダラノメイガに対する登録農薬はありませんが、ハスモンヨトウやヨトウムシ類が発生した時にフェニックス顆粒水和剤やアファーム乳剤などで同時防除します。

 

3 追肥

 葉の着色の始まる10月中下旬には肥料が切れるよう施すのがコツです。9月中下旬に追肥としてグリーンアタックを少量(20~50g/m2)施しておきます。

 

4 下葉かき

 老化した下葉はかき取ります。株間の風通しを良くし病害の発生を防ぎます。また、極端な下葉かき(着色葉近くまでかきとる)は、生育が遅れますので注意して下さい。

 

 
 ▲写真 縮緬ハボタン
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