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1月の果樹だより

[2019.01.01]

●杉山文一営農技術指導員

 

ツル性(ブドウとキウイフルーツ)整枝せん定のポイント

 

1 ツル性(ブドウ・キウイフルーツ)果樹の整枝せん定

ブドウとキウイフルーツの整枝法は、棚仕立てが基本です。家庭での栽培は、新梢を長く切り返す方法が主体ですが、比較的狭い所で栽培しており枝が重なりあっているのを多く見かけます。

良品生産や病害虫の発生を防ぐには、枝を広げてゆったりと整枝することが重要です。

ブドウとキウイフルーツでの家庭で栽培している状況を見ると、比較的狭いほ場(棚)で栽培しているため側枝や新梢が重なりあっており、強いせん定で徒長枝が発生し込み合った状態となっています。

着色の良い良品生産や病害虫の発生を防ぐには、枝を広げて風通しの良い状態に整枝(枝を配置)することが重要で、枝を広げてゆったりと整枝して下さい。

成木の整枝せん定は、図1を参考に行ってください。

除去する部分は、重なり枝を重点に切除し、切り返しての枝の更新や基部の太くなった追い出し枝、結果母枝の切り返しを行ないます。

 

2 ブドウの側枝のせん定

① 枝は重ならないようにゆったりと広げて配置し、主枝を棚の四方に伸ばします。また、重なり枝は間引きます。先端部分の長い新梢は3分の2程度に、その他の新梢(結果母枝)は、8芽程度に短く切り返します。側枝が長くなったら、充実した結果母枝の出ているところで切り返します。

そして、重なり枝は更新枝のところで切り戻します。

② 側枝のせん定は、生育の中庸な良い新梢のところで切り返し、大きくならないようにします。

③ ブドウが成木になり、枝が棚面一杯になったら更新できる枝の部分で切り返して先端部分を更新します。

④ 側枝部分の結果母枝の残し方は、図2を参考にして下さい。側枝の先端部分を負かすような強勢な新梢を整理して、中庸な新梢を残します。また、基部に発生した強勢な新梢は間引きます。

 

3 キウイフルーツの結果母枝のせん定

① 側枝から出る新梢を3分の1程度で切り返し結果母枝とします。また、樹形を乱す強い新梢(突発枝)は、基部から切除します。

② 側枝が長くなったら、結果母枝の出ているところで切り返し、枝を更新します。結果部位が先へと移動していき、基部の枝がハゲ上がってくので、早めに切返し更新をおこなう。

③ 結果母枝は、70~150cmの新梢を利用して1㎡当たり3本程度配置し、3分の2程度残して切り返します。長い結果母枝は、先のほうの細くなる部分でやや強めに切り返します。

④ 新梢(結果母枝)は3分の1程度で切り返します。図3を参考に、せん定をして下さい。

⑤ 結果母枝の切り返しは花芽が着いた節より先端部で行なうため、単純な切り返しの連続では結果部位は年々先端へと移動してしまうので、定期的に切り返して更新することが必要です。

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