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全国初、障害者が栽培から醸造まで 小牧ワイナリー

[2016.05.26]

「ななつぼし」を紹介する就労者

裏のぶどう畑で撮影

タンクの前で撮影

 昨年4月にオープンした、小牧市大字野口の小牧ワイナリー「ななつぼし葡萄酒工房」では、知的障害者らがワイン造りに挑んでいます。ブドウの栽培からワインの醸造までをすべて障害者が担うのは、全国初の試みです。

 今年4月、同ワイナリーで初めて醸造したワイン「ななつぼし」が完成し、4月29日から5月5日に行った発売記念イベントでは、約四千人の来場者があり、用意した二千本を完売しました。

 品種は、赤ワインが「マスカット・ベリーA」「ブラック・クイーン」「カベルネ・ソーヴィニヨン」、白ワインが「ローズシオター」「ソーヴィニヨン・ブラン」をブレンド。名前の由来は、ブドウ畑でよく見られ欧州で幸せを運ぶと言われるナナホシテントウからきています。フルボトルは1本720ミリリットルで、価格は二千三百円、ハーフボトルは1本375ミリリットルで価格は千二百五十円です。

 運営するのは、障害者の自立や就労を支援する社会福祉法人「AJU自立の家」(名古屋市昭和区)。施設は約2,100平方メートル、醸造所・販売店・カフェを併設し、現在は31人の障害者が働いています。作業は、草刈から水やり、剪定など農作業全般を行っています。

 施設周辺で栽培するブドウ農園は約3㌶あり、そのほとんど2.4㌶は遊休農地を活用しています。現在は、赤ワインに「マスカット・ベリーA」を、白ワインに「ローズシオター」を中心に栽培しています。栽培は平成15年から岐阜県の多治見修道院でワイン作りに携わった職員が中心となって指導を行い、専門家の意見も取り入れています。

 記念日にワインがもらえる会員制度もあり、個人会員が一口五千円、法人会員が一口三万円です。法人会員はブドウの樹にネームプレートを提示でき、農園には多くのプレートが提示されています。

 AJU自立の家の山田昭義代表理事は「ワインの売上で障害者の収入を増やし、少しでも早く彼らが経済的に自立できるように支援していきたい。また、農業の大きな担い手にもなる。そのためにも良いものを作ってPRして、普段ワインにたしなみのない人にも幅広く手に取ってほしい」と意気込みます。

 今年度は約1万本の販売を予定し、今年9月は秋ブドウ酒まつりを開催する計画です。

 販路拡大に向けJAと連携して、産直店舗ファーマーズマーケット「ぐぅぴぃひろば」でも地産地消ワインとして販売を予定しています。

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