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地域の伝統野菜を学ぶ出前授業 米野小学校

[2017.02.14]

児童らにエビ芋を見せる生産農家

栽培方法を児童らに説明

蒸かしたエビイモを練る児童ら

エビ芋だんごを食べる児童

 小牧市中央にある小牧市立米野小学校3年生171人は13日、同市北里地区の伝統野菜、エビ芋を学ぶ授業を開きました。授業は「たんけん・発見・わたしたちのまちと食生活」をテーマに、地元の農業を学ぶ総合学習の一環です。当JAの「エビ芋研究会」の部会員4人が講師になり、エビ芋についての講義と調理実習を行いました。

 その昔、北里地区は肥沃な土壌を活用してエビ芋を盛んに生産し、京都の有名料亭にも出荷し、静岡に並ぶ一大産地でした。しかし、現在では後継者不足や市街化の進行で栽培面積が大幅に減少。生産農家も30軒程になり、市場への出荷も行っていません。「このままでは栽培技術の伝承が途絶えてしまう」との危機感から、平成25年に有志19軒が集まり部会を立ち上げました。

 エビ芋は別名「唐のいも」と呼ばれるサトイモの一種で、肥沃な透水性の黒泥という土壌で育ちます。肉質のきめが細かいのが特徴で、煮込んでも煮崩れを起こしにくいため、煮物やおでんなどに適しています。また、優れた風味と独特の甘さがあり、親イモ、子イモ、孫イモと3代を食べられることから縁起物としても扱われ、一般的なサトイモとは違い高級食材として人気が高いものです。

 講義では同地区でのエビ芋栽培の歴史や、栽培方法を手描きのイラストと実際のイモを使って説明。実物を見るのは初めてという児童も多く、エビのような独特の模様と形状に興味津々の様子でした。児童からの「なぜエビのような形になるの」との質問に、部会員は「土寄せを何度も行うため、土の重みで湾曲する」と答えました。

 調理実習では、エビ芋を蒸し細かくつぶした後、手で丸めてだんごを作り、きなこを付けて食べる「エビ芋だんご」を作りました。児童らは「本当に粘りがある」「家でも作って食べたい」など歓声を上げながら食べました。

 部会員の堀尾咲子さんは「地域の特産物・伝統食を今の子どもにも知ってもらえたと思う。農業や食のことが子ども達から親に伝わり理解してもらえれば」とお話されました。
 
 担任教諭は「生産者の生の声を聞かせてもらうことで、教科書で見るだけの授業に比べて児童の心に響いたと思う。こうした経験を肥やしとして小牧の地で成長して地域に根ざして成長していってほしい」と感謝を述べられました。

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