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イチジク1年目の管理

[2022.06.02]

●営農技術指導員 須崎静夫
愛知県は全国有数のイチジク生産県です。「食べて健康、つくって健康!」を合言葉に取り組んでみませんか。特徴は、植えて2年目から収穫できる、大きな機械は使わない、収穫物が軽い、売れる(かも)です。おすすめ品種は美味しい「桝井(マスイ)ドーフィン」、整枝せん定は一文字整枝、成木の収量目標は1人なら2t/10a、仲の良い2人でやるなら栽培面積の上限は30aです。いちじく部会へ入ると色々な特典を受けることができます。本気なら農協へGОです。

●1年目のポイント
 分からないことは何でも聞きましょう。自己流はもう少し先です。芽は葉が数枚開くと新梢と呼ばれ、新梢は実がつき始めると結果枝と呼ばれます。

●ほ場の選定
 日当り・水はけが良好で、かん水できるほ場を選びましょう。水田跡の方が、水持ちが良く病害虫の少ない点で有利です。ほ場が決まれば、土壌診断※を受けて、土壌改良資材を施用しましょう。
※土壌診断については、お近くの営農生活センターへお尋ねください。

●植付け準備
 株間6m×畝間2.2mの75本/10a植えを基準とします。近くによく似たほ場があれば栽植密度や畝の高さなどを参考にします。通路を広くすると品質と作業性が上がります。畝方向は南北かタテヨコの長い方とします。栽培面積から苗木の本数を計算し、少し多めに注文します。間隔はより広め、1列に植える苗木は、奇数本にした方が、間伐時に迷いません。

●植付け
 植付け前に、排水性に合わせて畝を立てます。畝の高さは、水はけが良ければ15cm、悪ければ30cmくらいにします。植付けは寒さが緩み、芽が出る前の3月下旬から4月上旬頃が適切です。水はけが良ければ水平、悪ければ山砂を山盛りにして苗木を植付けます。植付け位置は苗木の地際部に合わせます。苗木の傷んだ部分を外し、長さ40cmで切り返し、切口には保護剤を塗布します。植付け後には、支柱立て、誘引、かん水、敷きわらをします(一部、順不同です)(図1)。生育目標は、片側新梢の長さが200cm、展葉枚数35枚です。

▲図1 植付け

●芽かき
 40cmに切った苗木の一番上の芽は、分岐部が高くなるので、かき取ります。それでも、まだまだ高いので、20~30cmの間にある、生育良好で、ほぼ畝方向の左右に発生した2芽を使いましょう。そして、予備としてもう1本残し、これら以外は良く切れるはさみかナイフで、スパッとかき取ります。この2芽が、将来の主枝となるので、慎重に行いましょう。芽の発生位置が高いと、主枝先端がさらに高くなるか、反対に先端が下がってしまいます。低いと敷きわらがしにくく、雨の跳ね返りによる病害発生の危険性が高まります(図2)。

▲図2 芽かき

●支柱立て・棚の設置
 次年度以降の栽培を、支柱でいくか棚でいくかを決めます。どちらも、とりあえず、苗木1本あたり180か200cmの支柱が6本(主枝誘引の斜め用が2本、この支柱を支える支柱が4本)必要です。新梢2本の生育を揃えながら、斜めに立てた支柱に誘引します。株もと左右30cmを水平に誘引し、その先を斜め40度に誘引します。伸ばした新梢は最後まで摘芯しません。棚なら、2年目の春頃までに設置します。

●新梢管理
 地際部から分岐部(25cmまで)の不定芽・副梢や誘引した新梢の上面から出た副梢はかき取ります。新梢から横向き、下向きに出た副梢は、来年の結果母枝として利用するため、副梢の葉が5枚開いたら先端を軽く摘芯して枝の充実を図ります(図3)。もし、新梢の先端が欠けた場合には、外芽から発生した元気のよい副梢1本を、代わりに利用します。

▲図3 新梢管理

●施肥・かん水
 施肥は必要ありません。かん水は、土壌の乾燥状態に合わせて早めに対応しましょう。

●着果管理
 展葉12枚目くらいから幼果がつき始めます。新梢の生育が悪ければ摘み取りますが、良ければそのまま、ならせましょう。味の保証はできませんが、熟したら食べてみましょう。果実を割って中が茶色く変色していたら、アザミウマ類の仕業です。今後の参考に覚えておきましょう。

●防寒対策(わら巻き)
 11月になれば霜も降りて、葉が枯れるか落ち始めます。幼木は寒さに弱いので、わらを巻いて寒さからから守りましょう。わらは、春のせん定まで巻いておきます(図4)。

▲図4 防寒対策

●整枝せん定・主枝の誘引
 わらが巻いてあるので、早くからせん定を行うと寒さ対策の効果が半減します。
3月下旬から4月上旬の発芽前に行います。充実した部分、目安は切り口の太さ12mm
伸長量の3分の2の位置で、切り戻します(図5)。あまり長く残しても、その後の生育が良くありません。主枝を寝かす誘引は、発芽後、徐々に行い、パイプハウスのパイプや杭、ブロック、レンガなどで高さを調整します。分岐部を低く、主枝の先端を高くします。

▲図5 整枝せん定㊤と主枝の誘引㊦

 

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