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ストックの管理~春の彼岸出荷~

[2024.09.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

質問
 ストックはビニールハウスで作るものというイメージがありますが、露地でもできますか。

回答
 かつては渥美半島や房総半島などの暖地では露地で分枝系のストックが作られていました。戦後はビニールハウスによる無加温栽培が当地でもなされ、市場のみならず産直への出荷もありましたが、高齢化により出荷量が激減しました。 
 そこで、当JAではストックの増産を図るため、露地栽培の可能性について試作検討しました。その結果、地球温暖化の影響なのか、当地での露地栽培は可能ということがわかりました。
 今月は需要の多い春の彼岸向けストックについて説明します。
1 播種日と出荷日 
 9月上旬播種で3月中下旬出荷できます。
2 育苗
 (1) 200穴セルトレーに種まき培養土を充填し、3粒/穴ずつ播き、覆土は5mm程度、潅水は底面吸水とします。
 (2) 本葉3枚となったら、2.5号鉢に移植します。
3 定植
 本葉5~6枚の苗を12㎝×12㎝×3条に植えます。
4 潅水
 常に適度な土壌水分を保つよう潅水する。
5 摘心
 分枝系品種は6節程を残して摘心する。スプレー系は開花を揃えるために中心の蕾をつまむ。一本立ち系は摘心しない。
6 花茎を細く長くするための工夫
 完全な露地栽培でも茎長は概ね45㎝は確保できますが、茎はやや太めとなります。
そこで、ビニールハウスとまではいきませんが、11月上旬から出荷まで簡易なビニ囲い(四方に杭を立て三方をビニールフィルムで覆う高さ1m程の囲い)を施します。
 ただし日中の換気と潅水には十分注意してください。
 目標とする品質は、茎長50㎝以上、茎径7mmとします。
7 施肥
 土作りのために牛糞堆肥を2㎏/m2、酸度矯正のため苦土石灰を150g/m2、元肥にIB化成を150g/m2を施します。追肥はなし。
8 収穫
 小花が5輪ほど咲いた時。

 

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