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ブドウ「シャインマスカット」の種なし栽培

[2022.05.02]

●営農技術指導員 須崎静夫●
 ブドウ「シャインマスカット」は高い糖度と少ない酸味でマスカット香があり、皮ごと食べられることから、消費者からも好評です。愛知県農業総合試験場作成「『シャインマスカット』の無核栽培マニュアル」を紹介します。

●栽培上の特性
 樹勢は「巨峰」より強い。発芽率や花穂の着生数は「巨峰」と同等。成熟期は8月中旬で「種なし巨峰」とほぼ同時期か、やや遅い(表1・2)。

▲表1 果実の生産目標

▲表2 栽培指標

栽培管理のポイント
●整枝せん定
 平行整枝中梢せん定が適します。短梢せん定では花穂の変形が増えます。強い枝は8節、中庸な枝は4~6節で切り返して結果母枝とします。弱い枝は2節で切り返し、翌年に向けた予備枝とします。

●花穂の整形
 開花1週間前から開花始めまでに、1新梢1花穂とし、花穂の先端部約3cmを利用します(図1)。先端は切り詰めません。花穂先端が分岐、帯状、不良などの場合には、その部分を切除します。副穂や支梗を使うときは、果粒の肥大不足、ジベレリン処理作業性の低下、開花期(管理作業)のずれなどに留意してください。

▲図1 花穂の整形

●無核化のための植物成長調整剤使用
「巨峰」より種子が残りやすいので、満開予定日の14日前から開花直前までに、ストレプトマイシン200ppm(1,000倍)を散布します。ジベレリン処理には、1回処理と2回処理の2つの方法があります(図2)。なお、これら植物成長調整剤の使用基準を遵守してください。

▲図2

●摘房・摘粒
 1回目の摘房は、満開7日後から14日後までに行います。果房の形や着粒の悪い房を落とし、目標数の1~2割多めとします。2回目の摘房は、満開14日後に行います。弱い新梢の果房、形の悪い果房を落とし、目標数とします。
 予備摘粒は、ジベレリン2回処理では2回目までに、1回処理では処理後5~7日の間に行います。目標果房重(450~500g)とするため、この時の軸長が4.5~5cmになるように房の大きさを揃えます。
 仕上げ摘粒は、2回目の摘房から始めます(図3)。1房の粒数は、35~40粒とします。着房・着粒過多(ならせすぎ)の場合、収穫時期が遅れたり、果実品質(糖度)が上がらなくなったりするので、注意します。
 また、水回り期以降は急激に肥大するため、果粒の間隔を少しゆるめに空けましょう。

▲図3

●新梢管理
 開花直前から開花期に、新梢の徒長的な生長を抑えて着粒を安定させるため、強勢な新梢先端を軽く摘芯します。副梢も、1~2葉残して摘芯します。水回り期に入ってからの強い摘芯は、裂果や着色不良につながりやすいのでこまめに行います。

●かん水
 幼果期から水回り期までは、果粒肥大のためにもっとも水分が必要となります。降雨が少なく、土壌が乾燥する場合にはかん水します。
 特に、梅雨明け後の土壌水分の極端な変動は、裂果や縮果症などの生理障害を誘発するので注意しましょう。

●収穫
 糖度・着色程度・食味で判断します。糖度18度以上で、果皮色は緑からやや黄緑色、食味は果皮が残らない食感をめざします。脱粒性や樹上での日持ち性を考慮して、適期収穫に心がけてください。特にジベレリン処理した場合には、軸が固くなり脱粒しやすくなるので、丁寧に扱いましょう。

●病害虫防除
 防除・施肥こよみ(大粒系ぶどう)※を参考にしてください。園地をよく観察し、適期防除に努めましょう。農薬を使用する際は、農薬使用基準を遵守し、農薬使用履歴を記帳してください。

※防除・施肥こよみは、お近くの営農生活センターへお問い合わせください。HPからも入手できます。

●施肥例
 休眠期(11月:元肥)、果実肥大期(6月:追肥)、収穫後(9月:お礼肥)に施用します。
年間施肥量N-P-Kは、12-10-12kg/10aを標準とし、樹勢に合わせて加減します。幼木や若木で樹勢が強い場合、施肥量を減らしましょう。

 

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