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新しい寄せ植えの作り方 ~ポットフラワーアレンジ~

[2021.03.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

 

質問
 ポットフラワーアレンジに取り組んでいますが、中心となる花がどうしても中央後背の構図になります。他にどんな構図があるか教えてください。

回答
中心となる植物をどこに置くかによって色々な構図ができます。今回は中心を左右いずれかに置くŁ型の事例を紹介します。
なお、ポットフラワーアレンジ(PFA)とは、花苗をポットごと容器に入れ、それを固定するために軽石を使う寄せ植えの一技法です。この技法は花苗をポットから抜いて移植しないので、衣服を汚さず早く簡単、しかも経済的というメリットがあります。

 

1 Ł型構図 
 コンテナに向かって右端に中心の花を配置する構図で、Ł型の一種、逆Ł字型を作成してみました(写真)

2 作製手順
(1)まず作品を作るための容器を決めます。次に作品を鑑賞する場所を決め、花材を使ってどんな風景、物語を表現したいのかをイメージします。
(2)一度容器の中に花苗を入れて試行的にアレンジします。
(3)長い花茎を持つツルバキアを容器の右端に置き、Ł字の縦棒を表します。中心花の高さを容器の深さのおよそ2倍になるよう軽石で調節します。

⦁ Ł字の横棒にはスカビオサを選びました。花茎が容器の左端から水平に飛び出るようにポットを置きます。飛び出る花茎の長さは、容器の高さと同じくらいとします。
⦁ Ł字の縦と横棒の間には、ユーフォルビアとペチュニアを配します。
⦁ ポットの配置がイメージ通りであれば仮の配置を終え、すべての花苗を取り出します。
⦁ 今度は本番です。ポットの縁が容器の縁の上に出ないよう、また、花の高さが適切になるよう大粒の軽石で調節します。ポットの位置が決まったら、隙間を埋めてポットを固定します。
⦁ ポットの土や縁を隠すために、大粒の軽石、インテリアバーク、ミズゴケやヤシ繊維など好みの資材を上に置きます。
⦁ 最後に全体のバランスを調節して完成です。

 なお、花苗の配置は次のとおりで、1ツルバキア“白斑入り”、2スカビオサ“アメジストピンク”、3ユーフォルビア“ダイヤモンドフロスト”、4ペチュニア“湘南ベルデ”などを使用しました(図)。

 

3 管理
⦁ 完成したら発砲スチロールの箱に容器ごと入れて水を注ぎ、容器底面から給水させます。その際、濃度500~1,000倍になるように液肥を加えます。
⦁ 日々のかん水も鉢土の上から灌水するよりも、容器の底から給水させる方が省力的です。
⦁ 花をより永く鑑賞したいと思えば、底面給水のたびに液肥を加えることです。このひと手間で植物は随分長持ちします。

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