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樹木の管理~切り株の処置~

[2022.04.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

質問
 隣地との境に生垣がありますが、訳あって処分することになりました。宅地には機械が入りませんので手作業で伐根するしかないのですが、体力的に無理です。何か良い方法はありませんか。

回答
 「ラウンドアップマックスロード」という除草剤を切り株に処理することによって幹と根を枯らし、比較的伐根作業が楽になります。今月はこの薬剤の処理について説明します。
 
1 処理方法
(1)まず、樹木の伐採は春から秋、数日間は雨が降らない日に行いましょう。切断位置はできるだけ地面に近い所とします。
(2)伐採したら薬剤処理の準備をします。切り口に電動ドリルで穴を数個あけます。ドリルがなければ太いクギを挿して穴をあけるなり、鋸で数本筋を付けます。これらはより多くの薬液を木に浸み込ませるための処置です。
(3)準備が整えば直ちに本剤の原液または2倍液を穴に注入するなり、切り口全体に塗布します。
(4)処理後急に雨が降りそうになれば、切口をビニールで覆うと良いでしょう。
(5)処理後は何もする必要はありません。ただ枯れるのを待つのみです。
(6)もし、「ひこばえ」が発生したら、茎葉に25倍液を散布してください。

2 処理効果
 幹の太さにもよりますが、効果の発現には1年以上要します。写真は幹径10cmの処理後5年が経過したウバメガシの切り株で、切り口には鋸でつけた4本のスジを引いてあります。ここまで放置して腐らせておくと伐根は容易にできます。

3 注意すべきこと
(1)切り口の細胞が新鮮なうちに処理するのがコツです。薬液が細胞に吸収されやすいからです。切り口が古くなったものは、再度切戻して新鮮な部分を出し、処理してください。
(2)処理する際には、必ずゴム手袋とメガネまたはゴーグルを装着して下さい。特に眼に原液が入れば失明の恐れがありますので、慎重の上にも慎重を期して下さい。


▲写真 ウバメガシの処理株

              

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