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6月の果樹だより

[2019.06.01]

●杉山文一営農技術指導員

落葉果樹の摘果と新梢管理及び硬核類(ウメ・モモ・スモモ)の収穫について

1 落葉果樹の摘果

 毎年大玉で品質の良い果実を収穫するには、摘果をして着果制限します。

 リンゴは、「つがる」・「千秋」・「紅玉」が4頂芽に1果、「ふじ」・「王林」・「シナノゴールド」で4~5陶頂芽に1果残すようにします。カキは図1の様に、ナシは表1を参考にしてください。

 摘果する果実は、小玉果・変形果・障害果・病害虫被害果です。リンゴとナシは、果梗が太く長い3~4番果を残します。

2 新梢管理の方法

 目的は、①光合成能力を高めて長く維持し、果実品質を良くするために樹冠内部まで光を当てます。また、②樹形を維持するために、徒長枝などを除いて樹形の乱れを防止します。

 新梢が徒長枝となって強く伸びる障害とて、①樹間内を暗くして果実品質の低下や生理障害の発生の原因となります。そして②樹形を乱してしまい良品果実の安定生産ができなくなります。

(1)芽かき

 時期が早い方が良く、種類にもよりますが4月下旬~5月中旬頃の5枚程度展葉した頃までにおこないます。主枝・亜主枝の上面や背面、長果枝の基部、切り口から発生した不要な徒長枝や新梢を基部から切除します。

(2)稔 枝

 時期が遅くなると新梢が木質化して作業がしにくくなるため、種類にもよりますが5月上中旬頃にはおこなってください。方法は、稔枝部分(新梢基部)を手で稔り曲げるようにして伸長を抑えます。

 捻枝は、新梢の勢力を弱めながら側枝や結果枝の確保を図りますが、稔枝した枝は、翌年の結果枝として利用できます。

 捻枝は、新梢を曲げて、勢力を弱め、側枝や結果部位を作ります。

(3)摘 芯

 種類にもよりますが、5月中下旬頃に実施します。芽かきをしないで伸ばした新梢で、徒長的に伸びて過繁茂した部分に行います。新梢の先端を手で2~3枚程度摘み取ります。

 摘芯は、新梢の先端部を切除し、伸長を抑制させて、過繁茂を防ぎます。

(4)夏季せん定

 過繁茂や収穫前の強い新梢を、基部を中心に切除して樹間内部や果実に光を当て、果実品質の向上と樹勢の調整を図ることを目的とします。

 6月になると、モモ、スモモ、ウメ、ブドウ、キウイフルーツは、果実が肥大するにしたがい新梢の伸長が旺盛になり、樹冠内部が過繁茂となります。樹間内部が暗くなると、①果実の着色不良、②果実糖度の低下、③農薬散布効率と効果の低下、④樹形の乱れを招きます。そのため、新梢管理が重要となります。

 新梢が徒長枝となって強く伸びると、樹間内を暗くし、樹形を乱し、綺麗で美味しい果実ができません。

 図3のように基部を中心に徒長枝の切除を、モモ・スモモでは収穫前(6月上中旬)に、ウメは収穫後(7月上中旬)におこないます。芽かきをしないで伸ばした強い新梢で、樹勢を乱す恐れのある基部の新梢を、20cmのところで先端部分をカットして伸びを抑えます。樹幹内部や基部の新梢を中心に実施してください。

 新梢が徒長枝となって強く伸びると、樹間内を暗くして樹形を乱して、大玉で美味しい高品質果実が生産できません。また、副梢 を発生させて結果枝の確保を図ります。

(5)ブドウ・キウイフルーツの新梢管理(誘引)

 家庭果樹の場合では、多くの場合に狭い所で栽培しており、棚下が暗くなっているところを多く見かけます。図4の様に、ブドウでは摘粒をして着房数を制限後、キウイフルーツでは着果制限後の6月上中旬に結果枝を誘引しますが、重ならないように誘引しください。

 結果枝が重なる場合は、重なった新梢を除去(夏季せん定)して、棚下を明るくしてください。棚下が暗いと、薬剤の散布がしにくくて病害虫の発生を助長し、果実品質が低下します。

(6)受光条件を改善する支柱立てや枝のつり上

 収穫前のモモやスモモは、果実の重みで枝がしなります。支柱立てや枝をつり上げて、樹間内部へ光が入るように受光態勢の改善が必要です。

 果実の重さで枝の先端が垂れ下がると、果実に光が当たらなくなり、重さや強風によって枝が折れたり、避ける危険性があります。モモやスモモ等の硬核類は着色期の6月上中旬までに支柱で支えたり、帆柱でつり上げて枝の下垂を防いでください。そして、樹間内部まで光が入るように整枝してください。

2 硬核類(モモ・スモモ・ウメ)の収穫適期

 6月中旬からは、夏季に収穫するウメ・モモ・スモモの収穫時となります。

 夏季に収穫するウメ・モモ・スモモ・ブドウの収穫は、気温が高くて、雨の日が続く時期のため、樹上に生っている収穫前の果実や収穫後の果実が腐りやすく、腐敗病の発生しやすい時期です。

 また、収穫が早いと品質が良くありません。各作目の収穫時期の目安は表を参考にしてください。

 収穫した果実を、気温や湿度の高い所に置いておくと、品質低下や腐りが多くなります。収穫後、速やかに風通しのよい、涼しいところに置いてください。

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