ひな祭りに可愛い花桃を添えて 花桃出荷始まる
[2021.02.15]
小牧市高根の桃農家・伊藤農園は15日、3月3日の「桃の節句」を前に花桃の出荷を始めました。品種は淡いピンクの八重桜を咲かせる「矢口」で、名古屋の市場や当JAの産直施設に約3,000本出荷する予定です。
同農園は園主の初美さんを中心に、妻の千寿子さんと息子の真二さんの家族3人で営んでおり、花桃は奥さんの千寿子さんを中心に作業を行っています。手間を惜しまず、太い枝につぼみを膨らませることで、上から下まで多くのつぼみを咲かせることができ、長持ちするよう工夫しています。今年は1月25日から順次枝切り作業を開始し、室温18~23度・湿度約80%の温室で7日程保管してつぼみを膨らませました。今年は寒冬の影響で1月に冷え込んだ分、つぼみが十分休眠したため良い生育具合となりました。
同地区では約30年前に花桃の生産を開始しましたが、高齢化と後継者不足により当初20戸程あった農家も現在は同農園1戸となってしまいました。生産者が減少する中でも、同農園は生産を絶やさないようにと6年前に10本の花桃を新たに植樹し、花桃出荷に尽力しています。
伊藤千寿子さんは「花桃は春の訪れを感じさせてくれるもの。家に飾って晴れやかな気分を味わってもらえたら嬉しい」と笑顔で話しました。
明日からファーマーズマーケットぐぅぴぃひろばへ出荷を始め、今月末頃まで販売する予定です。