こんにちは産直さん
小嶋 嘉豊(こじま よしとよ)さん 春日井市花長町
栽培面積
6a
出荷店舗
グリーンセンター味美店・ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろば
「子どものころに感動した味は、なぜか記憶に残る。幼少期に食べたメロンの美味しさに感動して、こんなにも美味しいものを自分でも作れたら、と子どもながらにメロンの種を播いて栽培に挑戦したこともあった」と昔を振り返る嘉豊さん。60歳で家業を退いた後、平日は農業大学校で野菜栽培の基礎を学び、土日は地元農家さんのもとで実践を積みました。
施設栽培に興味があったため、小牧市農政課を通じてハウスを借り、カーテンを交換したり自動灌水設備を導入したりと設備を整え、2年前に就農しました。暖房設備までの費用捻出が難しかったため、現在は「加温なし」でどれくらい栽培管理できるか実験中です。
用土を入れた袋に苗を植えて栽培する「袋培地栽培」で、ミニトマトの『TY千果(ちか)』を主に栽培しています。この栽培の利点は、地植えに比べ土壌病害虫の被害が少なく、土壌条件に左右されずに栽培できるところです。液肥と水を混ぜたものをタイマーで自動灌水するため、液肥の濃度や水量を調節して糖度や酸味を調整できます。
嘉豊さんは『知・好・楽』をモットーに、料理方法等を試行錯誤し、トマトの新たな価値を消費者に伝えようと日々奮闘されています。
「子どものころメロンで感動をもらった。これからは美味しいトマトで食べた人に感動を与えられるように、毎日欠かさず観察しながら微妙な変化をとらえ、より一層美味しいトマト作りに励みたい」と意気込みを話してくださいました。
(JA尾張中央 広報誌ふれあい2020年5月号「農の現場から」掲載)