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こんにちは産直さん


山田 耕大朗(やまだ こうたろう)さん 小牧市上末

栽培面積
11a

トマト嫌いの人が食べられるトマトに

 「実は就農当時、トマトが苦手で食べられませんでした」と苦笑いを浮かべながら話す耕大朗さん。県立農業大学校を卒業後、平成26年に就農し今年で6年目になります。祖父母の代から続く桃農家に生まれ、幼少期から家族や地域の人たちが農業を営む姿を見てきたため、自分が就農する姿を思い描きながら学生時代を過ごされました。
 『トマトが嫌いな人でも食べられるトマト』を作るため、地植えではなく用土が入った袋に苗を入れて育てる袋培地栽培(ふくろばいちさいばい)をされています。袋培地栽培は土壌条件に左右されず、土壌病害虫被害の心配がないことに加え、高糖度のトマトを栽培することができます。色々な品種のトマトに挑戦され、現在は「アイコ」を栽培されています。色づいてきたトマトを試食しながら自分の“食感”を頼りに肥料やハウスの温度調整をし、完熟したら出荷します。
 農業大学校でもトマト栽培を学びましたが、1年を通して栽培したことはなく、就農したばかりの頃は作業のつなぎのタイミングに苦戦したそうです。今では感覚が身につき自分の成長を実感されています。
 「苦戦したらした分だけ納得のいく品質ができたときの喜びが大きく、これほどやりがいのある仕事は他にない。出荷するときにもらえる“お客さんの声”を大切に、自分が納得できる味のトマトを栽培していきたい」と話す耕大朗さん。10年先も安定して出荷できるよう、今日もこつこつと作業に取り組まれています。

 

(JA尾張中央 広報誌ふれあい2020年1月「農の現場から」掲載)

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