神戸生まれ京都育ちの彌壽昭さん。京都の農業高校を卒業後、農業指導者になることを目標に高等農業講習所に進学し、在学中に農業改良普及員資格や毒物劇物取扱責任者の資格を取得するなど、農業に関する知識を精力的に学ばれました。

　就職を機に愛知県に引っ越してこられ、農業機械関連の会社にお勤めされていました。退職後、自分の時間を好きなように使えるようになってから、放置されていた桃畑を開墾して“農作業”に本腰を入れ、毎日畑仕事を楽しまれています。

　ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろばとグリーンセンター春日井中央店に出荷されています。産直出荷のこだわりは「朝採り」。出荷する日の朝に収穫するよう心掛けています。朝5時から収穫し、ぐぅぴぃひろば・グリーンセンターの順で新鮮な野菜を並べます。農薬を極力使わないので、虫喰いの野菜ができてしまうことが多々ありますが、彌壽昭さん独自の厳しい出荷基準で品定めをし、自分で納得した野菜だけを出荷しています。

　消費者動向に沿って様々な品種を栽培され、当ＪＡの営農企画課が提案する計画作付け品目を積極的に取り組まれています。また夏野菜定番のキュウリは、収穫量が少ないですが食感が良い「シャキット」、ナスは地元野菜でユニークな形で有名な「天狗ナス」など各地からこだわりの苗を取り寄せています。

　「消費者に喜ばれる良いものを作って、その野菜に見合った価値で産直出荷ができるよう、これからも自分のこだわりをもって野菜を作っていきたい」と優しい笑顔で話していただきました。

（ＪＡ尾張中央 広報誌 ふれあい２０１９年７月号「農の現場から」掲載）