このカボチャなんだったかな
[2020.10.09]
味岡支店管内にお住いの倉知さんから「不思議なカボチャがたくさんなったよ~」とご連絡をいただき、取材へ伺いました。実際に見てみると、数えきれないほどの実をつけ、大小さまざまな形をしたかぼちゃが沢山なっていました。
倉知さんは、昨年岐阜県の道の駅で購入したカボチャから種を採り、今年お庭の畑にまきました。購入した際のカボチャとは異なる形の実がついたため、今回連絡をくださったそうです。
営農技術指導員によると、昨年購入したカボチャは「宿儺南瓜」(すくなかぼちゃ)という岐阜県高山市で盛んに栽培されてきた飛騨の伝統野菜ではないか、と考えられるそうです。ただ、宿儺南瓜は外見がヘチマのように長く、薄い緑色の形をした南瓜です。今回実がついた南瓜は、ひょうたん型やデコポンのような形をしたものが多くみられました。
ちょっと難しいお話💡📚
これは、実がつく前の『受粉』の段階にポイントがあります。
購入した品種Aの種で栽培した作物は、異なる品種Bの花粉と交配しても、パッケージと同様の作物が収穫できます(栽培条件による)。しかし、収穫した作物から採れた種はAとBの2つ要素を含むため、新たな品種Cの種が生まれます。
そのため、倉知さんが購入したカボチャ(Aの見た目)とは異なる、カボチャCが実をつけたと考えられます。
ネットで検索すると、宿儺南瓜の農家さんは毎年カボチャの味を維持するため、厳しい品質管理のもと種を作ってもらっているそうです。