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イチジク2年目からの管理

[2022.07.01]

●営農技術指導員 須崎静夫● 

 1年目の管理は、なかなか思うようにはいきません。2年目からは収穫が始まります。害虫では、アザミウマ類が心配されます。雑草防除、果実ハトメへのシール貼付、防虫網の展張、タイベック(不織布)の敷設、農薬の適正使用などで対応してください。
 夏の暑い時期の作業も増えますので熱中症対策など健康管理にも気を付けてください。

【2年目のポイント】
 収益は、成木の40%を目指します。とはいっても成木の収益がわかりませんね。少ない肥料で主枝の骨格づくりを優先させてください。

●支柱立て・誘引ひも吊り
芽かき前後に行います。芽かき前なら、立てた支柱で、残す芽数が決まり、迷いがありません。結果枝の間隔が50cm以上となるように等間隔、機械的に立てます。主枝の分岐部は気持ち少なめに立てましょう。棚栽培で、上から誘引ひもで吊るす方法もあります。

●芽かき
 株元から発生する不定芽は、よく切れるナイフで削り取ります。着果の始まる5月中下旬までに、2・3回芽かきを行い、残す芽(目安:2,000本/10a=2本/㎡)を決めます。残す芽は、樹勢や主幹からの距離、芽の発生位置などを参考にします。強い樹は樹勢を弱め、弱い樹は樹勢を強めます(図1)。残した芽が、今後の新梢・結果枝・結果母枝となるので、思い切って間隔をあけましょう。主幹に近いほど下芽を、先端に行くほど横芽から上芽を使います。芽かきのポイントは「迷ったら迷わずかき取る」です。

▲図1 芽かき

●敷きわら
 5月中旬頃に行います。土壌の乾燥防止、疫病などの病害予防、雑草・アザミウマ類対策、有機物補給の効果があります。ほ場10aあたり、約500kgのわらが必要です。あまり早く行うと、遅霜の被害にあってしまいます。

●結果枝の誘引
 6月上旬・展葉10枚の頃、着果を確認してから結果枝を誘引します。通路にはみ出ないように注意しながら、強い枝は寝かせて、弱い枝は立てるようにします。着果の悪い枝は思い切って外しましょう。

●結果枝の摘芯
 着いた実が最後まで成熟するところで摘芯します。秋に果実が熟するまでには、着果から90日程度かかり、8月以降に着いた果実は成熟できません。7月下旬、展葉22枚の頃に、先端の展葉していない部分を軽く摘み取ります(図2)。摘芯すると、着果性と果実肥大が向上します。

▲図2 摘芯

●収穫
 着果を始めてから約75日で成熟し、8月上旬頃に収穫が始まります。朝の涼しい内に、果皮色や果実の硬さ、熟度を確かめながら、果梗枝(果軸)をつけて収穫します。収穫しながら、大きさや果皮色、裂果程度など、おおよその等階級ごとに分けておくと、その後の調製・パック詰めが捗ります(図3)。雨除けのために、果実に通気性の良い微小な穴の開いたビニール小袋を掛けたり、結果枝にカサを掛けたりすると、品質低下を防ぐことができます(図4)。10月下旬の収穫終わりになると、販売価格がぐっと上がることがあります。

▲図3 収穫

図4 品質低下防止の小袋㊧とカサ㊨

【3年目のポイント】
 成木の収益70%を目指します。基本的な管理は、2年目と変わりません。樹勢の調節は、新梢管理、土壌管理、整枝剪定など総合的に行ってください。今後、樹勢が弱ってきたら、原因を見極めて対策を施します。

●縮間伐
 計画密植の場合には、縮間伐します。端から1本おき、もしくは、生育の悪い木を伐ります。あらかじめカラースプレーなどで印をつけておくとよいでしょう。

●整枝せん定
せん定は、寒さの緩む3月中旬頃から、延長する主枝を倒す誘引は、樹液の動き始める4月上旬頃に行います。秋果イチジクは、枝を伸ばしながら実を着け、肥大・成熟していくので、充実した結果母枝なら、どこから切ってもよいでしょう。
 主枝の先端は、隣の樹との間隔が1m以上空くようにせん定します。切り返しせん定を主体に、結果母枝のもと2・3節、長さ5cmくらいを残して、後は切り捨てます。1本の樹で、切り口の高さを揃えると、その後の生育も揃います。
樹冠の拡大、主枝の更新を図る場合には、1年目の方法に従ってください。

●病害虫防除
 防除・施肥こよみ(※)を参考にしてください。農薬を使用する際は、農薬使用基準を遵守し、使用履歴を記帳してください。
雨の日が続くと排水性の悪い畑では疫病が発生します。また、周辺に雑草が多かったり、タマネギやカボチャなど、他の作物を栽培している場合は果実を加害するアザミウマ類の発生が多くなります。カミキリムシ類、ハダニ類の発生にも注意してください。

●施肥
休眠期(3月:元肥)、果実肥大期(5月~9月:追肥)、収穫終了前後(10月:お礼肥)に施用します。野菜的な生育をするので、果実肥大期に、樹勢を見ながらこまめに行ってください。

※防除・施肥こよみについては、お近くの営農生活センターへお尋ねください。Webからも見ることができます。

 

 

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