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キクの管理 ~半身萎凋病~          

[2019.12.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

質問

 永年秋ギクを作っていますが、年々キクの立枯れがひどくなってきました。蕾の見える頃になると茎の片面の葉が枯れ上がります。どんな対策をとったらよいでしょうか。

回答

 症状からするとおそらく半身萎凋病かと思われます。本病は防除が難しく、効果的な対策をとるためには、薬剤だけでなく耕種的防除を併用することが必須です。

今月は薬剤による防除について説明します。耕種的防除は後日とりあげます。

1 半身萎凋病とは

 病原菌は糸状菌、いわゆるカビの一種です。病気に侵された組織に形成された微小菌核が、土の中で年を越して土壌伝染します。

 発病適温は20~24℃です。当地の平均気温からするとちょうど6~9月に該当し、この期間に発病しやすいと言えます。

2 病徴

 葉の縁は褐変して生気を失い、やがてしおれます。このような葉の症状は、茎の片側の下葉から順次上葉に及び、枯葉は落葉せず乾燥したまま茎につき、さらに病気が進展すると株が枯死します。

 発病した地際部の茎を切断してみますと導管の褐変が認められます。

3 薬剤防除

 発病後の防除は困難なので、定植前に土壌消毒をします。

(1) 薬剤名:バスアミド微粒剤

(2) 特徴:①手で撒くことが出来るので簡単です。②刺激臭は無く、無臭です。③土壌中の水分によって薬剤が分解し、ガス化することによって殺菌効果を発揮します。

4 留意事項

(1) 処理後一定期間畑を空けることになるので、作付け計画をしっかりと立てて下さい。

(2) 地温が10℃以下となる時期、概ね12月から3月までは使用できません。 

5 準備

(1) 畑にある植物残渣をきれいに片付け、耕起後整地をしておきます。

(2) 厚さ0.05~0.1mmで穴の開いていない古ビニールまたはポリエチレンフィルム、無い場合は新品を用意します。

(3) バスアミド微粒剤は消毒面積10a当たり20~30kgが必要です。

6 処理方法

(1) 土壌水分が最大容水量の50~60%時(土を握ってダンゴを作り指で軽く押せば崩れる状態)に本剤を使用します。ハウスでは使用前に散水して適正な土壌水分に調整し、露地では降雨後適正な土壌水分になった時点で使用します。

(2)本剤を均一に散布し、深さ15~25cmまでロータリーで混和します。

(3)ビニールフィルムで土壌表面を被覆しガスの拡散を防ぎます(図1)。

(4)地温が15℃以上の場合は7~14日、12~15℃の場合は20日間程度消毒し、その後、ビニールフィルムを取り除き、少なくとも2回は耕起しガス抜きを実施します(図2)。

(5)例えばダイコンの種を播いて、ガスが抜けたかどうかを確認します。発芽しない場合は再度ガス抜きします。

(6)ダイコンが正常に発芽すれば植えつけることが出来ます。

7 施肥時期

 堆肥や石灰資材は処理の1週間以上前に施し、土となじませておきます。また、化成肥料は、2回目のガス抜き時に施用してください。

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