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キクの管理   ~春の施肥~

[2018.02.01]

●営農技術指導員  大澤梅雄

質問

 我が家では今、露地畑に秋ギクの親株と10月に定植した夏ギクがあります。今後どのように肥料を施したらよいでしょうか。

回答

 今は寒さでロゼット状態になっていると思います。啓蟄を過ぎたあたりから徐々に茎が伸びてきますので、肥料を施し生長を促してやると良いでしょう。

1 秋ギクの親株

 この親株から挿し穂を採り、挿し芽をします。理想的な挿し穂は若々しくて柔らかい茎です。茎が固くてうまく採穂できなかったという話をたまに聞きます。これは適切な肥培管理ができていなかった証拠です。このような親株にならないよう2~3月に「グリーンアタックS480」を35g/m2施しましょう。6月以降も株養成する場合は再度肥料を施します。

手で簡単にポキッと折れるような茎になっていれば、肥培管理が適切であったと判断できます。

2 夏ギク

(1) 寒中に適した肥料は

 秋ギクは定植して収穫までおよそ5か月程度要します。一方10月に定植した夏ギクは、冬の間節間伸長しないので収穫まで8か月もかかります。しかし、茎が伸長開始する3月から数えれば、3か月程度で収穫ができます。

 キクの養分吸収量は生長量に応じて増加しますので、急生長する3月以降、肥料不足に陥らないようにしなければなりません。

 したがって、寒い時期であっても肥料を施せばすぐに効果があらわれる肥料、つまり硝酸態窒素入りの肥料が露地夏ギクには適していると思います。

(2) 養分吸収の特徴

 定植から開花までの全期間を通じて最も多く吸収される肥料は何か。ほとんどの人は窒素と答えますが、実はカリなのです。窒素の1.8倍は吸収します。カリを多量に吸収しても過剰障害が出にくいことから、カリは「ぜいたく吸収」肥料とさえいわれるほどです。一般的にカリの施肥量はチッソとほぼ同量で良いとされています。

 2番目に多く吸収されるのは窒素です。以下、カルシウム、リン酸、マグネシウムの順です。

 吸収経過を見てみますと、3月上旬の啓蟄を過ぎたあたりからカリや窒素の吸収量は多くなり始め、3月下旬の彼岸、4月下旬の大型連休頃を節目として、かなり増えてきます。カルシウム、リン酸、マグネシウムなどはやや遅れて4月下旬頃から吸収量が多くなります(図)。

(3) 施肥設計

 養分吸収特性を考慮して施肥設計を作成しましたので参考にしてください(表)。注意事項として、①定植する2週間前には、牛糞堆肥2~3kg/m2、苦土石灰150g/m2を施しておきましょう。②「グリーンアタックS480」のかわりとして「燐硝安加里S646」でも可能です。硝酸態窒素成分は前者が5%、後者は8%と高い。③表中の花芽分化時とは、脇芽が伸長してくれば花芽分化期に突入したと判断して良い。

 
 
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