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キクの管理 ~日長~          

[2021.02.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

質問
 我が家の門扉の両側に花壇が2つあり、鉢仕立てのキクを鉢から抜いてそれぞれに植えました。一方のキクは10月中旬に咲きましたが、もう一方のキクは遅れて11月下旬に開花しました。なぜでしょうか。

回答 
 提供していただいた10月下旬撮影の写真を拝見すると、確かに花壇に向かって左側の株は開花しており、右側の株は開花していません。まだつぼみの状態です(写真1)。夜間に撮影した写真は、左側の花壇はキクを確認できないほどの暗さです。一方、右側の花壇はキクを確認できる明るさです。そして、花壇の近くには街路灯が設置されていることがわかります(写真2)。
 2枚の写真から言えることは、街路灯の明かりがキクの開花に影響を与えたということです。この現象を栽培の大失敗ととらえずに、キクを二度も観賞できたと前向きに考えれば、今後、大変面白い花壇づくりができるのではないでしょうか。

▲写真1(昼間)

 左花壇のキクが開花(右は未開花)

▲写真2(夜間)

 右花壇のキクは見える(左は見えず)

 

1 花芽はいつごろからできるのか
 キクは日が短くなると開花する短日植物です。花のもとである花芽は10月咲きのキクの場合、14.5時間以下の日長になると出来始める(花芽分化)といわれています。葉に囲まれているため外観から花芽を確認することはできませんが、時期的には8月下旬以降です。
 左側花壇の株は、街路灯の影響を受けず順調に花芽を作り10月中旬に開花しました。ところが右側花壇の株は、街路灯の影響で8月下旬になってもまだ日が長いと勘違いして花芽分化せず、開花が遅れたと思われます。

 

2 花芽ができない明るさは
 キクの品種・栄養状態・照明時間などによっても違いますが、5~10ルックス以上の明るさがあれば花芽分化を抑制します。電照ギクでは、確実に花芽を抑制すために50ルックスの照明下で栽培されています。
 一般家庭では照度計がまずないと思われるので、昔から伝わる簡単な測定方法を紹介します。夜、花壇で新聞を読んでみてください。読めるようであれば花芽分化を抑制する照度といわれています。一度お試しください。

 

【参考図書】大石一史編,2011,「キクを作りこなす」,農文協

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