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クリの栽培

[2022.08.01]

●営農技術指導員 須崎静夫●        
 8月も終わりになると「栗きんとん」が話題になり、時々、駅前やデパートなどで「食べくらべセット」が売られています。恵那・中津川市では、和菓子屋さんが生産者らと協力して、園地更新や低樹高化をすすめ、日当たりを良くして、品質を高めて、産地復興が図られました。みんなで「栗きんとん」の食べくらべをしてみませんか。

年間管理
・品種選定
 品種は8月下旬の早生から10月の晩生まで、品質は粉質から粘質まであります。好みの品種を選んでください。「利平」が大きな品種、「ぽろたん」「ぽろすけ」が、渋皮が簡単にむける品種です。小さくて美味しいのが、野生種の「やま栗」、別名「芝栗」です。一時、「とげなしクリ」もカタログに載っていました。
品種名をつけて販売する場合、「ぽろたん」「ぽろすけ」は、他と混じると、商品性が低下するかもしれません。栽培場所を離す、落ちる前に収穫する、収穫期の異なる品種と組み合わせる、などで対応します。
・整枝せん定
 日当たり良くせん定します。枝が右左2方向だけの平面的な伸び方なので、細かい樹形には、こだわれません。枯れ枝、枯れそうな弱い枝、内向枝、下垂枝などを、もとから間引きます。太い枝の先端に花芽がつくので、主枝・亜主枝の先端以外は、切り返しません(図1)。

▲間引きしたせん定主体

 収穫後に、垂れ下がった枝を、せん除しても良いでしょう。冬期のせん定では樹が大きくなりすぎていたら、外の枝を思いっきり外して樹を小さくしましょう。
日当たりの良い外周部にしか実が成りません。樹が大きい割に収量が少ないのは、無駄な部分(無効容積)が多いためです。収量や品質、作業性を高めるためにも、2・3年かけて、樹高・結果部位を切り下げて、がっしりとした樹型にすると良いでしょう(図2)。

▲図2 樹形改造・低樹高化

▲図3 花穂の様子

・人工授粉・摘果
 新梢についた花穂の先端にあるオス花が咲いた後に、花穂のもとにあるメス花が咲きます(図3)。

 自然受粉に任せます。摘果も不要です。毎年、花数が多いのに、毬(きゅう:イガ)数が少ない場合には、オス花とメス花の開花期の合う品種を混植してください。

・収穫・出荷 
 収穫しやすいように、あらかじめ除草しておきます。落ちた果実を拾い集めるか、枝についた爆ぜた毬を落として、果実を集めます。落ちてくる毬や果実にも注意してください。空毬は集めて適切に処分しましょう。収穫した果実を、1か月以上冷蔵すると、糖度が上がります。元気が良いと、裂果することもあります。
 一晩水に漬けると、果実の中にいる害虫が駆除されます。出荷するときは、虫食い果実を取り除いてください。品種別、大きさ別が好まれます。枝付き・毬付きも高く売れるかもしれません。

・病害虫防除
 防除・施肥こよみ(※)を参考にしてください。アブラムシ類、カイガラムシ類が集団で越冬していることがあります。病害は予防に、害虫は発生初期防除が基本です。よく観察してください。農薬を使用する際は、農薬使用基準を遵守し、農薬使用履歴を記帳してください。

・施肥例
 発芽前(3月:元肥)、果実肥大期(7月:追肥)、収穫後(9~10月:お礼肥)に施用します。
 ※防除・施肥こよみについては、お近くの営農生活センターへお問い合わせください。Webからも入手できます。

ちょろっと一言二言三言
 ①「栗きんとん」にも地域性があり、クリの粒があったりなかったりで「栗鹿の子」になったり、「栗子」になったりするみたいですね。

 

 ②2年に1回くらい「この近くで、クリ拾いのできるところはありませんか」というお尋ねがあります。安全を確保して、期間限定のクリ園をやってみませんか。
  ③最近、クリを毬ごと吸い込んで、選り分ける機械ができたそうです(想像図)。

 

▲IT技術を組み込んだ(らしい)クリの分別装置(想像図)

 イガごと吸い込むと、装置の中で、イガより小さな小人さんが、せっせと選り分けています。

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