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シクラメンの管理 ~ガーデンシクラメン~

[2016.10.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄

質問
 冬の花壇を少しでも華やかにしたいと思い、年末にガーデンシクラメンを購入し早速植えましたが、枯れてしまいました。枯らさないためには何に気を付けたらよいでしょうか。

回答
 20世紀も末の1996年、それまで室内で観賞する高級品という固定観念を破り、屋外でも楽しめる値打ちなシクラメンとして「ガーデンシクラメン」がデビューしました(1)。それ以降、シクラメンの利用範囲は大いに広がりました。
 「ガーデンシクラメン」には専用の品種が存在するわけでなく、鉢物用として育成されたミニシクラメンの中から比較的丈夫な品種や大量生産しやすい品種を選んで利用されているようです(2)。したがって、商品によっては耐寒性に強弱があると思われます。
 そこで今月は、栽培管理面から「ガーデンシクラメン」を枯らさず、少しでも長く楽しめる方法について説明します。

1 定植適期
 霜が降りる前に充分根をはらせて耐寒性を高めておくことが最も大切なことと思います。そこで10月中には定植しておきたいものです。
 参考までに試験年次は異なりますが、定植時期を変えて枯死率と開花状況について調査し、結果を図と写真に示しておきました。
 12月下旬の遅植え定植した株を屋外で管理したところ、花は咲かずに3月にはすべての株が枯れてしまいましたが、軒下管理では定植株の30%程度の枯れに留まりました(図1)。それに比べて10月上旬の早植え定植の株は、屋外や軒下に置いても枯れることなく冬越し、夏には木陰に置いたところ休眠せず、秋まで葉をつけて開花しました(図2、写真1)。

2 定植場所とプランターの置き場所
(1) 春まで楽しめばよいと言うのであれば花壇植えでも構いません。花壇に植えた株は夏に枯れる可能性があるからです。シクラメンは日本の夏の高温、強光には弱いのです。
(2) より多くの花を咲かせたい、夏越させて1年間楽しみたいというのであれば、花壇よりもプランター植えをお勧めします(図2、写真1)。なぜなら、シクラメンに適した生育環境下、例えば、冬越しには軒下へ、夏越しには木陰へと移動させて栽培出来るからです。花壇でも、防寒、防暑対策をすれば栽培可能でしょうが、対策が施してある花壇は美観を損ねます。

3 防寒
 地中海沿岸部原産のシクラメンは霜に弱く、葉が枯れてしまいます。そこで、見栄えは悪くなりますが遅植えの株に不織布のべた掛けで防寒してみました。しかし、効果なく枯れてしまいました(図1)。早植えし屋外で管理した株も葉に霜害が発生しますが、枯死することはありませんでした。
 美観を損ねない最適な防寒対策は、軒下に置いて直接霜に当てないことです(写真2)。

図1・図2

写真1

写真2

参考図書
1 農耕と園芸編集部(2001):ガーデンシクラメンのパイオニア,農耕と園芸56巻12月,誠文堂新光社
2 不破規智(2007):シクラメン品種・系統と栽培特性,農業技術体系花き編追録9号10巻,農文協

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