シンテッポウユリの管理 ~発雷後の管理~
[2019.07.01]
●営農技術指導員 大澤梅雄
質問
旧盆出荷を目標にシンテッポウユリを栽培しています。切り花を収穫した後は株をそのままにして来年も収穫したいのですが、今やらなければならない管理はあるでしょうか?
回答
畑に球根をそのまま据え置いて来年開花させる予定ならば、球根養成を考慮した管理に心がけてください。今月はそのポイントについて説明します。
1 追肥
出蕾(蕾の発生)期以降に、窒素、燐酸、加里ともに肥料成分量で5g/m2(IB化成50g/m2相当)施し、球根の肥大を図ります。
2 マルチ
梅雨明け後の乾燥防止、雑草防除のために、稲ワラまたは牛ふん堆肥などでマルチングを行います。
3 収穫
球根養成のためにはより多くの茎葉を残して収穫した方が良いのですが、直売所には出荷規格がありませんので適宜採花位置を調整して収穫してください。
4 病害虫防除
アブラムシはウイルス病の発生源となりますので、新芽や展開葉にアブラムシが発生しているかどうか常に観察することが大切です。もし発生したら、トレボン乳剤を散布します。同時にオルトラン粒剤を株元に散布しておきます。
葉の黄化や奇形葉が発生したらウイルス病の可能性がありますので、発病株は早めに抜き取って焼却処分してください。