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チューリップの管理 ~奇形葉対策~

[2017.02.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄

質問
 去年の春、葉がねじれ満足に咲かないチューリップが半分ほど出ました。毎年花壇にチューリップを作っていますが、こんなことは初めてでした。今年も出たらどうしようか悩んでいます。

回答
 2月に入ると日差しは急に強くなります。そして地面からチューリップの芽が出て来ると(萌芽)、「もう春はそこまで来ているヨ!」とつぶやいているようです。
 当地では2月1日頃からチューリップの芽が出始め3月まで続きます。普通新芽は素直に伸長しますが、稀にいじけてなかなか伸長しないものもあります。このような芽は正常な生育が出来ず、奇形葉、奇形花となり(写真)、多発すると当初イメージした花壇とは程遠くなってしまいます。
 そこで、奇形葉発生の原因と対策について説明します。

写真1 チューリップの葉腐病

1 奇形葉の発生
(1) 原因
「葉腐病」に感染したと思われます。この病原菌はリゾクトニア菌というカビの一種で土壌中に生息しています。土壌あるいは球根によって伝染します。発病適温は20~25℃で、排水の悪い土壌条件下で発病しやすい傾向にあります。

(2) 症状
 萌芽時に茎葉が侵され正常な生育が出来なくなります。第1葉では褐色の不規則なかさぶた状の病斑が出来ます。病斑部は生育できないため葉が展開するにつれてねじれたり、穴があいたりします。第2葉まで影響があります。さらに病気が進むと枯れてしまいます。

2 対策
(1) 耕種的防除
ア 発病を確認したら速やかに株を掘り取って焼却処分して下さい。決して花壇に球根や葉を残さないようにしましょう。
イ 可能であれば連作を避けます。
ウ 花壇の下層部を深耕し粗大有機物などを入れて排水性を高めます。
エ 病気に侵されていない球根を植え付けます。信用のおけるところから球根を入手しましょう。

(2) 農薬による防除
ア 植え付け時
 チューリップの植え付け前に10~20g/m2のリゾレックス粉剤を土壌混和し、そのあとで球根を植えます。リゾレクスの使用回数は1回のみで、萌芽後には使用できません。
イ 萌芽後
 適用農薬はありません。

(3) 来年に向けて
 もし今年も発生したら早めに掘り取り、本病の拡散を防ぐしかありません。来年は別の場所に植えるか、リゾレックス粉剤で土壌消毒をしてから植えつけましょう。

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