ハボタンの管理 ~ミニハボタンの播種~
[2016.09.01]
●営農技術指導員 大澤梅雄
質問
年末にハボタンの入ったミニブーケを直売所で販売したいのですが、小さなハボタンを作ることが出来ますか。また、いつ頃タネを播けばよろしいでしょうか。
回答
手ごろな花束としてミニブーケが流行っています。ミニブーケの花材は、切り花長が20~30cmあれば十分です。
通常、切り花用ハボタンは7月上旬に種を播けば、50cm程度の切り花を収穫することが出来ます。ミニブーケ用にと、その茎を20~30cmの長さに切れば用が足りると普通考えますが、玉の直径は15cmほどにもなるのでとてもミニブーケには使えません。したがって、ミニブーケにはミニブーケ用に栽培する必要があります。
1 播種
通常より遅く播きますと草丈は短くなりますので、8月20日から9月15日までに種を播きます。葉は巻かず玉になりませんのでミニブーケには最適な草姿となります(写真1、2)。
2 品種
切り花用品種を使います。葉色が鮮明に発色するものを選ぶのは当然として、より細い茎の品種を選びましょう。「晴姿」、「初紅」は比較的細い品種で、「ウインターチェリー」や「瀬戸」はやや太くなります。
3 施肥
基肥として成分量で窒素、燐酸、加里を各10g/m2程度施します。
4 定植
株間10cm、条間10cm程度に密植します。密に植えることによって茎は細くなり、使いやすい花材に仕上がります。栽培に慣れてきたらさらに密植にしてみましょう。しかし、密植しすぎると株間に手が入らず除草や下葉かきなどができなくなりますので、株間は変更せず10㎝とし、条間を7㎝とした方が良いでしょう。
5 ネット張り
草丈は短いのでフラワーネットを張る必要はありません。