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ユリの管理 ~ウイルス病~

[2017.06.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄

質問
 鉄砲百合を作って4年になりますが、年々黄色い葉が目立つようになりました。ずっと植えっぱなしにしてきたのがいけなかったのでしょうか。

回答
 スジ状に黄色の斑が入った葉(写真)は、植えっぱなしの影響というよりは恐らくモザイク病に感染したものと思われます。このモザイク病はウイルスによって発症するもので、本病に対する登録農薬はありません。それではモザイク病を防ぐにはどうしたら良いか。それが今月の話です。

写真 テッポウユリのモザイク病

1 モザイク病とは
 ウイルスによる病の一つで、鉄砲百合のモザイク病は2種類のウイルスによって起こると言われています。1種類のウイルスだけではほとんど無病徴でありますが、複数のウイルスが重複して感染すると激しい症状となります。 本病にかかると商品価値を著しく下げてしまうので、ユリ栽培で最も神経を使うのがモザイク病なのです。

2 伝染
 ワタアブラムシ、ヒゲナガアブラムシなどによって伝染します。発病した植物に寄生して汁を吸ったアブラムシが、その後ほかの健全な植物に移動して寄生し、その株から汁を吸うときに媒介されます。感染すると植物体内でウイルスが増殖していき、ウイルス罹病株を鱗片繁殖すると容易に次世代の球根へ伝染します。また、収穫に使うハサミに花茎の汁が付着して伝染することもあります。

3 対策
(1) 耕種的防除
a 畑周辺の雑草をこまめに除草しアブラムシの飛来源を絶ちます。
b シルバーマルチフィルムを使い、反射光によってアブラムシの飛来を防ぐことができます。但し、生育後半ともなると反射光が茎の先端部まで届かなくなるので、薬剤散布と併用すると良いでしょう。
c ウイルスは高温で死滅しますので収穫鋏は必ず焼いてから使うか、鋏を使わずに手で折って収穫します。
d 発病株を発見したら抜き取り焼却処分をして下さい。

(2) 農薬散布による防除
a 粒剤タイプ
 生育期にあるユリの株元へ規定量を施して防除するものです。効果は直ちに現われませんが比較的長期にわたって防除できます。1か月に1回程度施すと良いでしょう。アドマイヤー1粒剤、アルバリン粒剤、ダントツ粒剤などがあります。
b 乳剤・水和剤等タイプ
 農薬を規定倍率に溶かして虫体に散布するもので、直ちに効果が現われますが持続性は有りません。アブラムシ発生初期に散布するのが最適ですので、常に発生状況を把握しておくことが大切です。トレボン乳剤、アディオン乳剤、オルトラン水和剤、ベストガード水溶剤などがあります。

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