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果樹の整枝せん定

[2020.11.01]

●営農技術指導員 須崎静夫●

・整枝せん定
 整枝とは樹形を整えること、せん定とは枝を切ることです。整枝とせん定の両方をまとめて、せん定ということもあります。せん定の目的には、①樹の生長と開花、結実のバランスを保つこと、②樹の内部への日当たり、風通しを良くして樹の大きさを制限すること、③あらかじめ花数や果実数を減らして、残った果実の肥大、品質を良くすること、④授粉(受粉)、摘果、収穫などの作業を楽にすること、⑤病害虫の発生を防ぐこと、などがあります。

・せん定時期
 落葉果樹類のせん定は、落葉してから発芽するまでの休眠期に行ないます。ウメ・モモなどは、蕾が膨らんでからせん定すると、つぼみがポロポロ欠け落ちます。
 また、ブドウやキウイフルーツは2月以降にせん定すると、せん定の切り口から樹液が出て、樹勢が弱るので1月までに行ないます。樹種が多い場合のせん定順序は、開花する順、または、収穫(成熟)する順と覚えておくとよいでしょう。イチジクは3月上旬頃から、カンキツ類やビワなどの常緑果樹では、寒さの緩んだ3月下旬頃に行ないます。

・せん定方法
 せん定方法には、枝をもとから外す「間引きせん定」と、枝の途中から切る「切り返しせん定」があります。主枝や亜主枝の先端は、樹勢を強く保つため、葉芽の上で切り返します(図1)
 せん定する前には、樹をよく観察しましょう。主幹から主枝、亜主枝、側枝、結果枝の順に、自然に伸びていれば理想的です(図2)主枝や亜主枝のもとから強い枝が出ていたり(原因は、先端に果実を成らせ過ぎ、無理な枝の誘引)、枝全体が弱かったり(果実を成らせ過ぎ、施肥の不足)、下枝が枯れたり(枝がこみ過ぎて、日当たりが悪い)、秋芽が伸びていたり(肥料の遅効き)していたら、原因を見極めて、今後の参考にしてください。
 花芽がわかる種類は、花芽を確認しながらせん定します。花芽が枝の先端にしかない種類(カキ、クリ)や花芽がどこにあるかわからない場合には、間引き主体でせん定します。
 ウメやモモ、ナシのように、枝全体に花芽があり、花が咲いてから枝が伸びる種類では、間引きせん定と切り返しせん定を組み合わせます。
 ブドウやキウイフルーツのように、枝が伸びてから花が咲く種類では、充実した部分まで切り返します。秋果を収穫するイチジクでは、もとの2~3芽を残してばっさりと切り返します。

▲図1

▲図2

・せん定の実際
 苗木の時から樹形づくりを心掛けましょう。主枝、亜主枝などの伸ばしたい枝は、葉芽の上、外芽で短く切り返し、伸ばしたい方向へ誘引します(図3)
 成木で、すでに樹形が出来上がっている場合は、樹形を乱す枝を外すくらいでよいでしょう。まず、枯れ枝、徒長枝、内向枝、下垂枝を外します。次に、主枝の先端から樹種に応じて間引き、切り返しでせん定していきます。

▲図3

・夏季せん定
 生育期間中の夏季せん定は、枝がこみ過ぎた場合のみ行ないます。果実が肥大し、花芽が形成される時期なので、徒長枝など本当に不要な枝を外す程度にとどめます。花芽ができる時期(7月から8月頃)に強くせん定すると、再び夏芽や秋芽が発生して花芽が着きにくくなります。生育期間中の過繁茂を防いだり、花着きを良くするためには、早めに不要な芽をかき取ったり(芽かき)、先端を軽く摘んだり(摘心)、枝を捻ったり(捻枝)、寝かせたり(誘引)しましょう(図4)

▲図4

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