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温州ミカンの栽培

[2021.01.01]

 

●営農技術指導員 須崎静夫●

 地球温暖化の影響からか、この地域でも温州ミカンの栽培が盛んになってきました。極早生から晩生まで多くの品種があり、早生品種までなら本格的な寒さが来る前に収穫できます。単為結実性が高く、1本でも実が成ります。隔年結果性が大きいので、適正着果に努めてください。

年間管理
・整枝せん定
 寒さの緩む3月頃から発芽前に行ないます。間引きせん定で、枯れ枝や徒長枝、内向枝、下垂枝、秋枝、前年にたくさん実の成った枝などを外します。上下で重なっている枝は、どちらかを外しましょう(図1)。枯れ枝は時期を問わず、見つけ次第外すと病害の予防にもなります。秋枝は、10月中旬にせん除します。

▲図1 春先のせん定:どちらかをせん定する

・芽かき
 強くせん定した時や樹勢が強い場合などには、不要な芽を早めに取り除きます。

・摘蕾
1枝に5花以上の、花つきが多い場合には、葉柄から出ている花蕾(直花)を摘んだり、枝を揺すったりして適当に落とします。単為結実するので、授粉は必要ありません。他のカンキツ類が近くにあると、交雑して種子が入りやすくなります。

・摘果
 生理落果後の7月以降、大きすぎず、小さすぎないサイズの果実を残します。荒摘果では、葉のない枝や団子状に成った果実、裾成りの果実を落とします。仕上げ摘果では、葉果比を25(葉っぱ25枚に1果)程とします。極早生など葉の小さい品種では、気持ち果実を減らしましょう。成り過ぎの年(表年)には、落とし過ぎるくらいがちょうどいいかもしれません。成りの少ない樹で、天成り果など、大きくて皮の厚い果実は、10月中旬頃に落とします(樹上選果)(図2)。たぶん、食べてもあまり美味しくありません。

▲図2 樹上選果(天成り果)

・マルチ栽培
 9月上旬から収穫まで、樹のまわりの地面を透湿性シートで被覆して雨水を遮断すると、果実の糖度を上げることができます。乾燥し過ぎにも注意してください。

・支柱補助
 果実の重さで垂れた枝を竹竿や支柱、ヒモで支えます。成熟期に、水平からやや下向きの枝に成っている果実が美味しいといわれています(図3)。

▲図3 支柱補助

・収穫
 着色するか、ほどよく酸が減少したら収穫します。極早生品種は着色始めの頃から、「宮川」など早生品種では十分着色した11月中下旬頃に、「青島」など晩生品種は12月中下旬頃になります。鳥害や年越しの果皮障害(霜焼け)にも注意してください。早生品種のちょっと小さい果実を少し残して、袋掛け(図4)や寒冷紗をすっぽりかぶせて防寒(図5)しておくと、年明けにもっと甘いミカンが食べられるかもしれません。

▲図4 袋掛け

▲図5 防寒(鳥害予防)

・病害虫防除
 防除こよみ※を参考にしてください。ハダニ類やアザミウマ類、カイガラムシ類、カミキリムシ類が発生します。農薬を使用する際は農薬使用基準を遵守し、農薬使用履歴を記帳してください。

・施肥例
発芽前(3月:元肥)、果実肥大期(6~7月:追肥)、収穫前後(10~11月:お礼肥)に施用します。

※防除こよみについては、お近くの営農生活センターへお問い合わせください。

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