花壇の管理 ~配色~
[2018.12.01]
●営農技術指導員 大澤梅雄
質問
毎年、正月から春にかけての花壇を作っていますが、いつも悩むのは配色です。よりよく見せる配色のポイントについて教えて下さい。
回答
植物園や各種展示会に足を運び、数多くの作品に触れてご自身の感性を磨きましょう。あわせて色彩理論を会得すると良いでしょう。
今回はごく簡単な色彩理論について説明します。
1 主役の花と色を決める
色の持つイメージから暖色と寒色に分けることが出来ます。「暖色」は暖かさを感じさせる色で、実際のサイズより大きく見え、赤、橙、黄色などが該当します。「寒色」の青、青緑色などは涼しさを感じさせます。
「暖色」か「寒色」の中から主役となる一つの色をまず決めましょう。
2 脇役の色を決める
統一性のある落ち着いた印象にしたいのであれば主役に近い色を選びます。例えば赤が主役なら、脇役は色相環からピンクや橙色を選択します(図)。目立つ強い印象にしたいのであれば、反対色である空色を選びます。
3 注意点
色の使い過ぎはかえって印象が薄くなってしまいます。3~4種類の花色にとどめた方が良いと思います。