農と食

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5月の果樹だより

[2018.05.01]

●杉山文一営農技術指導員

ブドウの着果管理とジベレリン処理

1 ブドウ大粒系品種の花穂整形と摘粒

(1)花穂整形

 形の良い房をつくるには、満開期前に図1の様な花穂整形をします。

 種あり栽培では、副穂と下部を6~7cm残して支穂を切除して房尻を切り詰めます。

 種なし(ジベレリン処理)栽培では副穂と下部を3~3.5cm残して切除します。房尻は切り詰めません。

 時期は、種あり栽培で開花7日前~開花始め、種なし(ジベレリン処理)栽培で開花5日前~開花始め(副穂が開花)までに終わるようにします。

 残す下部の部分を長くしたり、早くから花穂整形をすると間延びして花振るいの原因となります。また、大房になり、玉伸びが悪くなるばかりでなく、着色や品質が低下します。できるだけ、開花直前から開花初め頃に切除して短く残すようにしてください。

(2)摘粒

 果粒肥大を促進し、玉揃いをよくするためには、摘粒は必要な作業です。

 1粒の大きい房をつくるには、図1の様な摘粒を行ないます。着果確認後に果粒が大豆程度の大きさなったら1房の粒数を35粒から40粒以内に制限時し、400g程度の房にします。粒数が多いと房重が大きくなり、着色不良や糖度が低下し品質に影響します。

 そして、1房の着粒制限をしてから、適正着房数して袋かけをします。

 ジベレリン処理をすると、果粒が密着して摘粒が困難になります。第1回と第2回の間に第1回の摘粒をするか、第2回ジベレリン処理後早めに摘粒をします。

 

2 ブドウのジベレリン処理をする品種の花穂整形

 デラウエアやアーリースチューベン(バッファロー)等の小粒系品種は摘粒しませので、図2の様にジベレリン処理前に副穂の切除をおこないます。

 マスカット・ベーリーAやサニールージュ等の中粒系品種は、花穂長6cmを目安に支穂を切り下げます。そして、マスカット・ベーリーAは、房尻を1~1.5cm程度切り詰めます。

 シャインマスカットは、大きな副穂が発生しにくいので、支穂の切除をして、房尻を摘まずに、下部4cm程度を残します。房尻が団子状になっている場合は、やや長めに花穂整形しておき、摘粒時に軸長を整えると形の良い房が作れる。

 シャインマスカットは、花穂整形が遅れると花ぶるいしやすい傾向がある。開花の早い花穂が咲き始めたら、花穂整形を始める。

 

3 ブドウのジベレリン処理

(1)ジベレリン処理

 種無し果房にすると、食べやすく、熟期が早まります。種無し果房をつくるには、花穂をジベレリンに浸漬処理します。

ア 処理時期と方法

 種無し果房をつくるためには、事前に前項のように花穂整形をおこなってから、花穂をジベレリンに浸漬処理します。

 ベレリン処理濃度は、品種によって違います。ジベレリン処理の目的や処理時期・濃度・方法は、表1のブドウのジベレリン処理の目的と方法によっておこなってください。

 ジベレリン処理の方法の方法は、プラスチック容器にジベレリン溶液を入れて、これに花穂を浸漬します。ジベレリンの調整法については、表2を参考としてください。

 ジベレリン処理は2回おこないますが、1回目の処理が無種子化で、2回目の処理が果粒肥大です。

 

表1 ブドウのジベレリン処理による無核化(登録内容)

 
 
 
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