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9月の果樹だより

[2019.09.01]

●営農技術指導員 杉山文一

柑橘類の新梢の処理と収穫のポイント及びビワのせん定

1 柑橘類の夏秋枝の処理

 夏秋梢は、樹勢の強い樹や生長のバランスが崩れて着果不良の樹に強い新梢が多く発生します。着果が少ないと、春枝が伸長した後の7月下旬に夏枝が9月上旬に秋枝が発生します。強い夏秋梢は、翌年に結果母枝とならない不要な枝です。

 切除する時期は、9月中旬から10月上旬です。切除位置は、①樹勢が中庸の場合は春枝と夏枝の境のこぶ状の輪状芽の上のところで、②樹勢の強い場合は基部から切除してください。図1を参考におこなってください。

 強い夏秋梢をそのままにしておくと、養分が不要な強い新梢の充実に浪費してしまいます。切除することにより、秋季から冬季かけて翌年の結果母枝になる春枝に養分が転用して充実が図れます。カンキツ類は、気温の高いときは冬季でも光合成がおこなわれ養分の蓄積がおこなわれます。そのため、花芽の充実が図れます。

①で切除する場合

樹勢が中庸で、強い新梢が発生している場合に春梢と夏梢の間の輪状芽(コブ状)の上の所で切除する。

②で切除する場合

樹勢が強く、夏秋梢が多く発生している場合は強い夏秋梢を基部から切除する。

 

2 秋のハモグリガ防除

 幼木や着果が少なく樹勢の強い樹は、8月下旬から9月上旬にかけて新梢が多く発生します。発生した新梢の葉に、ミカンハモグリガが侵入して加害します。ミカンハモグリガの被害が多いと生育に影響します。また、新梢の伸びに影響して、樹形を乱します。そのまま被害葉を残しておくと、晩生柑橘類やレモンではかいよう病の原因となります。

 そのため、ハモグリガが発生する9月上旬には防除することが重要となります。

 

3 柑橘類の収穫のポイント

①11月上旬になると、早生種で着色が進み収穫時期となります。早く収穫すると酸味が残るので、完全に着色してから収穫してください。

②収穫時期は、極早生温州の日南1号が10月中旬になります。早生温州の宮川早生は、11月中下旬になると完熟した美味しいミカンとなります。普通温州の青島温州は、12月中旬に収穫し、少し置くと美味しくなります。

③愛知県東部地域は、全国のミカン産地より冬の気温が低いため、中晩柑橘類の収穫時期少し早くて甘夏と伊予柑が1月中下旬頃、不知火とはるみは1月下旬から2月上旬頃となります。少し早く収穫して、酸味が抜け頃に食べると美味しくなります。

④果実に傷をつけると、腐敗の原因となります。軸は2度切りして果梗枝を短くし、切り口を平らにして果実に傷をつけないように注意してください。

4 ビワのせん定

 特徴は、①開花が、他の果樹と違い11月から2月である。②切り返しして日当たりをよくすると、不定芽が発生しやすい。③枝は、まだ寒い春先に発生するが、収穫前後に副梢が秋に枝が発生します。

 せん定時期は、他の果樹類と違い開花が早いので初秋(9月から10月)におこないます。図2を参考にしてください。

ア ビワは常緑果樹で年間葉があり、亜熱帯原産の果樹であるため寒さに弱い。また、開花期が冬季であるため、せん定は暖かくて花が咲く前の初秋におこないます。

イ 図2のように、前年の枝から中心枝や副梢が発生して果実を着けるので、枝の途中で切り返さないでください。切り返しは、長くの伸びすぎた結果枝の更新の時におこないます。 

図2 枝の伸び方と果実のなり方

ウ 骨格は幼木の時点で形成するが、主幹をたてて主枝候補を決め、横向きの副梢を利用して亜主枝や側枝候補をきめます。

エ 樹形形成をおこなうには芽かき作業は重要であり、切り返した所から出た芽を1~2本にします。

オ 樹形は、杯状形や変則主幹形整枝が多く、図3のように主幹を立てて、主枝、亜主枝、側枝を配置します。

カ せん定量は、30%以内としてください。それ以上せん定してしまうと、強い新梢が発生するか、枯れこみの原因となります。

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