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9月の果樹だより

[2020.09.01]

●杉山文一 営農技術指導員●

<柑橘類の新梢管理とカキ・温州ミカンの収穫ポイント、カキ・ミカンの害虫防除>
1 柑橘類の新梢管理
(1)夏秋枝の処理
夏秋梢は、樹勢の強い樹や生長のバランスが崩れて着果不良の樹に強い新梢が多く発生します。着果が少ないと、春枝が伸長した後の7月下旬に夏枝が、9月上旬に秋枝が発生します。強い夏秋梢は翌年の結果母枝とならない不要な枝です。
切除する時期は、9月中旬から10月上旬です。切除位置は、①樹勢が中庸の場合は春枝と夏枝の境のこぶ状の輪状芽の上のところ、②樹勢の強い場合は基部から切除してください。図1を参考に9月20日以降に切除してください。

(2)秋のハモグリガ防除
幼木や着果が少なく樹勢の強い樹は、8月下旬から9月上旬にかけて新梢が多く発生します。発生した新梢の葉に、図2の様なミカンハモグリガが侵入して加害します。ミカンハモグリガの被害が多いと生育に影響します。また、新梢の伸びに影響して、樹形を乱します。そのまま被害葉を残しておくと、晩生柑橘類やレモンではかいよう病の原因となります。
そのため、ハモグリガが発生する8月下旬には防除することが重要となります。

2 カキ・温州ミカンの収穫ポイント
(1)カキの収穫ポイント
10月中旬になると、早生品種から収穫が始まります。収穫時期は、品種によりますが10月中旬から12月上旬です。収穫は果実全体が赤橙色に着色し、果実に弾力が出でると成熟が進んでいることなので、収穫時期となります。
収穫に対する注意点は、次の通りです。果実に傷がつくと黒変しやすいので注意する。また、果梗はできるだけ2度切りで短く切り直す。収穫が遅れると果実の軟化が進むので注意する。
(2)温州ミカンの収穫ポイント
10月中旬になると極早生品種の収穫時期となります。
収穫時期は系統によりますが10月中旬から12月中旬で、果実全体が橙色に着色し酸が抜けたら収穫します。
極早生温州の日南1号の収穫は10月中旬になります。極早生温州は酸抜けが早いので、酸味が薄くなったら収穫します。早生温州の宮川早生は11月中下旬になると、完熟した美味しいミカンとなります。普通温州の青島温州は12月中旬に収穫し、少し置くと美味しくなります。
収穫に対する注意点は、次の通りです。
①果皮に傷がつくと腐敗の原因になるので、軸は2度切りして平らにする。
②降雨が多い年は、収穫が遅れると浮皮果になるので注意が必要です。
③果実を圧迫すると、腐敗しやすいので注意する。
<追 記>
愛知県東部地域は、全国の柑橘類の産地より冬の気温が低いため、中晩柑橘類の収穫時期少し早くて甘夏と伊予柑が1月中下旬頃、不知火とはるみは1月下旬から2月上旬頃となります。少し早く収穫して、酸味が抜けた頃に食べると美味しくなります。
3 カキ・ミカンの害虫防除
(1)カキのカメムシ防除
今年は、カメムシ類の発生が多く、モモやブドウで果実に加害が多くでています。
カキも収穫時期の果実に図3の様な加害の発生が予測されます。今年の発生状況と秋が温かいを鑑みると、いつまでも発生することが予測され、防除は収穫前の9月上旬と下旬の2回は必要となります。

(2)柑橘類のサビダニ防除
例年、図4の様な果実が赤茶色になるサビダニの加害が発生し、9月になると加害が目立ってきます。
防除は9月上旬頃になりますが、秋が温かいといつまでも発生しますので、9月下旬に防除することも必要です。

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