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オステオスペルマムの管理~PFA~

[2025.02.01]

●営農技術指導員 大澤梅雄●

質問

 厳寒期にもかかわらずグリーンセンターの店先には、オステオスペルマムが咲き乱れています。これを使ったポットアレンジを作りたいのですが、どういう構図にしたらオステオスペルマムを生かせるのか教えてください。

回答

 オステオスペルマムは10年ほど前から売り場で目につくようになり、様々な品種と艶やかな花色は他を圧倒するほどの存在感を放っています。そんな特徴を生かすためには、本種のみでアレンジしたほうが映えると思いますので、二次元配置で仕上げてみます。

1 オステオスペルマムの紹介

 オステオスペルマムはキク科の植物で、1~3月に花付き苗として流通します。これとよく似た花にディモルホセカがあります。かつては両種ともディモルホセカ属に分類されていましたが、形態や種子形成などの違いから新たにオステオスペルマム属ができたのです。       

 分類学上では独立したオステオスペルマムですが、40年前はまだディモルホセカという名で流通していました。現在では一年草のものをディモルホセカ、宿根草のものをオステオスペルマムと呼び区別しています。

2 PFA」とは

 Pot Flower Arrangementの略で「ポットアレンジ」とも言っています。通常の寄せ植えより「早く・安く・美しく」をモットーに筆者が改良したものです。軽石を入れた容器に、苗をポリポットから抜かずにポットのまま配置する手法で、手を汚さず簡単にアレンジを楽しむことができます。

3 用意する材料

(1)花材

 オステオスペルマム7鉢(3.5号鉢苗)

(2)容器

 お椀型容器(直径30㎝、高さ20㎝)

(3)植込み材料

 軽石(大粒)、その他必要に応じてインテリアバークやココヤシファイバー

4 ポットアレンジの構図

 花に高低差をつけず平面的になるよう配置します。

5 作成手順

 (1) 容器に入れる前に平らなところで色合わせをします。

 (2) 容器と花材の正面を決めます。

 (3) まず、容器の深さ1/3程に軽石を入れ、正面奥に苗を置きます。ポリポットの上縁部が容器からはみ出ないよう、軽石で高さを調整します。花の高さが決まれば、この高さを基準とします。

 (4) 花材は奥から基準に合わせながら順に手前へ置いていきます。同時に鉢と鉢の間に少量の軽石を詰めて仮固定します。

 (5) すべての花材の配置が終われば正面から全体を眺めて修正箇所があれば直します。修正が終了すれば鉢の間に軽石を入れて花材を固定します。

 (6) 最後に上からあるいは横から見て、黒いポリ鉢の縁が見ていたら、軽石やココナッツファイバーなどを被せて見えなくします。

 (7) これで完成です。

▲オステオスペルマムのPFA

<参考図書>

品名コード委員会,「園芸植物品名コード一覧」,日本観葉植物株式会社1986

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