
マイナー果樹いろいろ②アケビ・ムベ・ヤマモモ
[2026.10.01]
・はじめに
マイナー果樹その②は、英訳しにくい日本原産です。英名(一例)はGoogle先生にお伺いしました。果樹苗木カタログに、ときどき載っています。

▲アケビ:市販品

▲アケビ:自生

▲左から:村山あけみ・藤田かりん・今西くるみ・恒川ざくろ・山口やまもも子
〇アケビ:Akebia、Chocolate vine
漢字では、木通・朱火・山女が候補に出てきます。春早く、つるを伸ばしながら、葉っぱを広げ、オス花・メス花が咲きます。自家結実性が弱いので、ミツバ(三葉)アケビとゴヨウ(五葉)アケビのように他系統を混植します。
野生では雑木林の周縁部に多く、つるが他の植物を覆う「被覆・マント植物」と呼ばれます。種子でよく増えます。大きな果実や黄色・紫色の果皮の品種があります。一つの花から、果実が房成りするのは、なんだか不思議です。花が終わるころに、花落ち(子房)を観察すると、納得です。
日当り・水はけ・風通しの良い所へ植えます。場所が広ければ放任しても構いません。つる性なので、絡みやすい棚やフェンスがあると良いでしょう。落葉期から発芽前に充実した芽を残して剪定します。収穫は果皮に薄い亀裂の入ったころに行ないます。パカッと開くと虫が入ったり、果肉がポットン落ちたりしてしまいます。ちょっと薄めの乳酸飲料のような味がします。
芽や果皮は、てんぷらなど食用に、膨らみかけた芽の着いた枝は切り枝に、ツルは、かご・リースなどのアケビ細工になります。成熟前に落ちた固い果実はオブジェの材料で、足と目玉をつければバクとかアリクイになります。アケビコノハもちょっと可愛いですが、世間からは害虫扱いされてしまいます。
〇ムベ:Japanese Staunton vine
常緑性のため、別名:トキワアケビともいわれます。成熟しても果皮は裂開しません。
Staunton:スタウトンは、英国の医師・植物学者名に由来し、vineは、ツル・ブドウの意で、食べると「不老長寿」で、「ムベなるかな」のムベです。アケビに比べ、葉っぱが艶っぽく、育て方や利用方法は、アケビと同じです。アケビほどは、あまり見かけません。
〇ヤマモモ:Bayberry
原産は、中国から日本にかけてといわれ、綺麗な照葉の常緑果樹で、公園・街路樹に植えられています。雌雄異株で、タネをまいてから花が咲くまで15年以上かかります。果実目的なら品種名の確かな苗木を植えてください。樹が大きくなるので、小さく仕立てると良いでしょう。3月下旬ころに花を咲かせて、6月下旬ころに成熟します。果実は傷みやすいので、落ちる前に、収穫したらすぐに食べるなり、ジャムや果実酒に加工しましょう。Webを見ると、塩水に浸しましょうとあります。根には窒素固定菌があるので、肥料は少な目でもいいみたいです。カイガラムシ類・すす病に注意してください。農林水産省の資料では、熱帯果樹に分類されることがあります。

▲ヤマモモ

▲ジュンベリー・フェイジョア・マルベリー・ヤマモモ


















































