「日本一小さい農家」が講演 農業支援セミナー
[2017.03.02]
本店で2日、農家所得の向上を目指して農業者支援セミナーを開き、認定農業者や市が支援する「農業塾」の卒業生、青年部、関係市町などから80人以上が参加し、約90分のセミナーを熱心に聞き入りました。
講演を行ったのは、菜園生活「風来」店主の西田栄喜さん。タイトルは「日本一小さい農家」と題しました。
石川県能美市で30㌃の畑を耕作している西田さんは、県の農家認定資格耕地面積基準が全国一狭い30㌃以上となっていることから、自他ともに認める「日本一小さい専業農家」として農業を行いながら、ネット販売を行っています。
講演では「スケールが大きい必要はなく、どうやって売るかがポイント。野菜単品では売れなくても、キムチ鍋セットにすれば売れる」と数々の事例を説明しました。
また、インターネットの利用については「情報が溢れている時代に消費者は何を信じていいのか分からない。農家の最大の付加価値である知恵や思い、作業プロセスを見せることが大切」と説明しました。
参加者からは「セット販売はどのように考えているのか」「多事業(少量多品種生産)は家族で行っているのか」などと質問が飛び交いました。
講演後は西田さんが書いた本「小さい農業で稼ぐコツ」と「農で1200万円!」の2冊を販売しました。
セミナーに参加した石黒憲三さんは「斬新なアイディアでとても参考になった。本も買ったので、できることから早速取り組んでみたい」と意気込みを話しました。
農業振興部の山田義昌部長は「普段このような貴重な話を聞けることはないので、職員にとっても農家にとっても有意義な時間になった」と話しました。