「紫奏子」首都圏園児の給食に 珍品野菜を提供
[2017.12.05]
東京・神奈川・千葉などの首都圏で認可保育園や病院内保育園の施設を運営する、株式会社コビーアンドアソシエイツとグループ法人からグリーンセンター桃花台店に紫奏子(むらさきそうし)の注文が入り、4日に75玉発送しました。翌5日に認可保育園26園で給食に使用し、園児や試食として保護者に提供されました。
同社は月に1度食育実践として、こだわりを持つ昼食やおやつの食材を選定し調理の体験などをして本来の味を引き出す料理法により、豊かな舌の記憶を作ることを目的とした食育プログラムを実施しています。同プログラムは旬の食材やなかなか手に入らない食材をリサーチし、特別に仕入れるなど様々な展開をしています。今回、旬の食材を調べていたところ紫色の白菜があることを知り、JAのホームページを見て「紫奏子」の注文を依頼しました。
紫奏子はJA尾張中央桃花台産直部会野菜委員会と産直振興課が平成28年度事業計画で、産直店舗にこれまでにない目新しい野菜を置き、店舗の活性化につなげたいと提案し栽培を開始しました。葉が柔らかく、毛が少ないことから、生食用でサラダや浅漬けにして食べるのに最適で、一般的な重さは1.5㎏ほどです。大きさは通常の白菜より少し小さめで、葉の鮮やかな紫色が特徴。機能性成分のアントシアニンをたっぷり含み、目に良く老化防止の効果も見られます。
今回の給食は食材を生かしたメニューにするため、マリネに仕上げました。保育園では野菜の生食提供ができないため、鮮やかな色と食感を残すため、最短時間で蒸しあげました。
紫奏子の給食を食べた園児は「紫色がきれい!」と色に驚きながら笑顔で食べました。保護者は「食感がシャキシャキしていて美味しかった」「白菜というと鍋のイメージだが、白菜をサラダで食べられることに驚いた」と話しました。
注文を受けたグリーンセンター桃花台店安田邦雄店長は「人格形成期の子どもにとって“食”が果たす役割は非常に重要。その時期に、アントシアニンを多く含む紫奏子を給食に使ってもらえて嬉しい」と話しました。また「お客様のニーズにあった商品を提供することは、農家の方の生産意欲が沸き、作り甲斐があると思うので、これからもPRを続けていきたい」と意気込みを話しました。