「防災の日」に災害対策を周知 防災フェア
[2017.09.01]
▲牛乳パックのホイッスル作りにチャレンジする参加者ら |
高蔵寺支店ふれあい委員会は「防災の日」の1日、春日井市高蔵寺町のAコープ高蔵寺店前で防災フェアを開き、地域住民など買い物に訪れた来店客約100人が参加して防災意識の向上を図りました。地域の安全について自発的に行動するボランティア団体「春日井ボニター」13人の協力により、一昨年から続き3回目の開催です。
フェアでは、災害時身近にあるものを使った生活必需品の作り方を指導しました。今年は新たに「牛乳パックのホイッスル作り」と「新聞紙のスリッパ作り」の2種目が追加され、昨年の簡易コンロ作りと調理実演、ろうそくの代用として空き瓶とアルミホイルと爪楊枝とサラダ油を使った「ほのぼの灯り作り」、三角巾を使った救護体験と計5種目の体験コーナーを設けました。
ホイッスルは牛乳パックをハサミで切り折っていき笛に形作り、吹くと本物と同じような音が響きます。スリッパはハサミを使わずに折っていきセロテープで止めて形作りました。
ホイッスル作りに参加した親子で、子どもは「ハサミで切り折り曲げる時に紙が思ったよりも硬く、指先が少し疲れたけど楽しかった」、保護者は「牛乳パックでホイッスルが作れることを初めて知った。意外と難しかったが、他にも何か作れるものはあるのだろうか」とそれぞれ手応えを感じながらも満足気でした。
簡易コンロはサラダオイルと空き缶とアルミホイルとティッシュで作られ、材料を頭文字にした「サ・ア・テ不思議な卓上コンロ」というもので、阪神淡路大震災のときに生まれました。このコンロで、お米は洗わずに30分で炊き上げ、ウインナーや卵を焼き、火力があることを実演して示しました。
参加者らには緊急簡易トイレセットや5年保証超・防災用ウェットティッシュなどを入れた「ミニ防災グッズ」を配布しました。
高橋浩司支店長は「最近ではゲリラ豪雨や台風、水害などがニュースでよく見られ、高蔵寺支店管内の地域でも避難警告が出たところがあるので油断はできない。この防災フェアで災害を身近に感じていざという時に対応できるよう少しでも技術を身に着けて防災意識を高めていただきたい」と意気込みました。
木下まるみふれあい委員会委員長は「普段は捨ててしまう新聞紙や牛乳パックも災害時に役立つ道具が作れ、有効活用できる。また、緊急時に水は貴重で米は洗えなくても、ご飯を簡易コンロで炊いてみると、試食した参加者も〝洗っていないのに臭くもなく普段食べているものよりおいしい〟と好評だ。皆さんにもぜひ、これらのことを知っていただきたい」と呼び掛けました。
同会場では乾パンや避難用キャリーバッグなど防災グッズ販売コーナーも設けました。
▲「新聞紙のスリッパ作り」にチャレンジする参加者ら |
▲サラダオイルと空き缶とアルミホイルとティッシュで作る簡易コンロ |
▲三角巾を使った救護体験 |