まず観察から地元伝統野菜にふれ 北里小学校
[2019.05.29]
▲エビ芋研究会の会員がエビ芋を巻き尺で測り、それをスケッチする児童たち |
小牧市立北里小学校3年生96人が29日、同市下小針のエビ芋研究会試験圃場でエビ芋観察を行いました。地元の特産物を知り、農家の仕事を学習する授業「総合的な学習」の一環です。
児童たちは観察前の質疑応答で、同会に「エビ芋は何年前から作られているか?」「これまでの栽培で1個あたり最大何㌔のエビ芋が採れたか?」など積極的に質問をしました。
稲垣桂三会長は「諸説によるが、エビ芋は中国から伝わり江戸時代から作られ始め100年以上経っている。私たちが栽培してきて一番大きかったのは、子どもの頭ぐらいの大きさで2.3㌔。普段は約1㌔が多い」と答え、児童たちは真剣にメモを取りました。
観察では、自分の膝頭ほどの高さ30㌢に生長しているエビ芋を思い思いスケッチしました。
同校のある北里地区は、肥沃な土壌を活用してエビ芋を盛んに生産し、京都の有名料亭にも出荷するなど静岡に並ぶ一大産地でした。近年、後継者不足や市街化の進行で栽培面積が大幅に減少。生産農家も十数軒になっており、このままでは栽培技術の伝承が途絶えてしまうとの危機感から、平成25年8月に伝統復活を目指して同研究会を設立しました。
北里支店ふれあい委員会も地域の児童らに特産物のエビ芋を知ってもらおうと協力しており、11月には同校児童を対象にエビ芋の収穫体験を行う企画があります。
▲試験圃場のエビ芋を一斉にスケッチする児童たち |
▲エビ芋の苗を見せながら生長の過程を説明する稲垣桂三会長とエビ芋研究会の皆様 |
▲観察中にもエビ芋研究会の会員に質問し、積極的にエビ芋を学ぶ児童たち |