
ハナモモの苗木を植えて故郷を色鮮やかに 桃源郷プロジェクト
[2020.03.14]
高蔵寺ニュータウン・ハナモモ桃源郷の会は14日、障害者支援施設「養楽荘」で「花と緑とまちづくり」と題したハナモモ育樹祭を開きました。新型コロナウイルスにより、植樹以外のイベントは全て中止となりましたが、40人以上の植樹希望者が集まり、ハナモモの苗を65本を植えました。
平成29年から植樹をはじめ、今年植えた苗木を合わせると300本以上のハナモモが植えられています。ハナモモは赤・白・ピンクの花が咲き、開花のピークは桜が散り始める4月上旬以降。小さな苗木からも毎年花が咲き、未来の「桃源郷」を垣間見ることができます。
このプロジェクトは、県所有地に建設された社会福祉法人などの施設郡をハナモモで色づかせ、将来ニュータウンを巣立つ若者たちにとって、ふるさとが「桃源郷」のように華やかだったと感じてもらいたい、と願いが込められています。
手本としているのは長野県阿智村の「花桃の里」。大正時代にドイツのミュンヘンから持ち帰って植えられた3本の苗木が、現在約1万本植えられている花桃の里のルーツと言われています。
室戸行雄副代表は「新型コロナウイルスの影響で、今回は植樹がメインのイベントとなりました。わたしたち人間にとっては少し活動しにくい雨も、苗木にとっては恵みの雨です。集まった皆さんで人の輪を繋ぎながら、植樹でこの町を盛り上げていきましょう」と植樹への意気込みを語りました。
今年で植樹3年目という参加者は「毎年欠かさず孫と参加することで、前年に植えた苗木の生長を一緒に見られるので、今後もこのイベントが続く限り参加したい」と話しました。