モモの維持発展に向けて モモ栽培サポータークラブ
[2018.03.09]
JA尾張中央(春日井市・小牧市)担い手支援推進協議会が9日、尾張農林水産事務所農業改良普及課とJAの協力により、小牧市高根のJA本店で「モモ栽培サポータークラブ総会」を開きました。総会前には、会員14人とJA職員が参加してランチ懇親会を開き、会員間の交流を深めました。
総会では、モモ栽培サポータークラブ規約、役員の選出、平成30年度モモ栽培サポータークラブ活動要領等、全3号議案を承認しました。
同クラブは、モモ栽培サポーター養成講座を卒業した受講生によって構成されるこれまでにない組織です。小牧市、春日井市内におけるモモ栽培農家の圃場でモモ栽培支援に関する活動を行い、モモ産地の発展に寄与すること及び会員のモモ栽培技術に関する資質向上を目的としています。
養成講座は地域の伝統を維持するため、平成25年から実施。栽培に関心がある一般市民を対象に、桃栽培技術を身につけてもらうことで、桃栽培を手伝うことができる人材の育成を目指しています。
当地区の桃栽培の歴史は明治からと古いものの、最盛期の昭和35年を境に、宅地開発や担い手の高齢化・後継者不足により農地が減少。栽培面積は、平成26年度には101㌶(小牧66㌶、春日井35㌶)と1960年の約11%にまで減少しています。
冒頭のあいさつで同協議会長も務めるJAの稲垣武磨常務が「今年も7人の方がモモ栽培サポーターの講座を受講されます。これからも皆さんには、農業の担い手となってしっかり地域農業を支えながらも、桃栽培も楽しんでもらえるようにサポートしていきたいと思っている」と笑顔で意気込みを話しました。