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学校のシンボル梨の豊作を願い摘果作業 一色小学校

[2018.05.10]

 
 ▲小島秀五(ひでゆき)さんから梨について学ぶ児童ら

 

 小牧市久保一色の小牧市立一色小学校の梨園では、地元農家の小島秀五(ひでゆき)さん(78)・昭子さん(75)夫妻の指導を受け、梨委員会の児童と教諭、地域・PTAの梨ボランテイアが協力した梨の摘果作業が最盛期を迎えています。

 同校のある久保一色地区は梨の主産地で、開校間もない昭和48年に隣接地の果樹園から譲り受けた梨を育て、地元農家の協力により梨委員会を設けて、児童が栽培を手伝うなど特色ある教育活動に生かしています。現在、校内には「豊水」8本あります。

 10日には、総合学習の一環で梨作りを学ぶ3年生児童106人が、同夫妻と地域・PTAの梨ボランティア約20人の摘果作業を見学し、梨の生長具合や作業の様子をスケッチしました。

 小島さんからの「摘果は、実が5つほどあるひとかたまりの中から1つだけ残します。実は一番大きいもの、二番果か三番果、形が良いもの、傷がないものを残します。この作業で余分な果実を落とすことで、残した個々の果実にたくさんの栄養を与えて大きくします」といった説明により摘果について学びました。

 児童らは、同夫妻らがハサミを使って作業する様子を間近で見て「サクランボみたい」と落ちた果実を拾い集めていました。同校の梨園では摘果により落とした果実は片付けずそのまま残して梨の木の堆肥にします。

 小島さんは「今年は天候にも恵まれたくさんの実がなり、摘果で良いものを選別できるのがひとつの喜びだ。生育も早く、8月下旬から9月20日まで収穫ができると思う。1本の木に約350個で、合計3000個を目標に梨栽培に取り組みたい。それまでに台風により実が傷ついたり落ちないことを祈るばかりだ」と期待に胸を膨らませています。

 中野さゆり教諭は「一色小学校のシンボルである梨の栽培作業を通じ、梨は自分たちが手入れすることで大きくなっていくこと、人は頑張った分、喜びが返ってくることを子どもたちに学んでほしい。今回の摘果や次回の袋掛けはより実感しやすいと思います」と笑顔で話しました。

 同校では、3年生児童が6月中旬に袋かけ、9月初めから収穫して、9月中旬にその梨を6年生が下級生のために皮をむき、振る舞う「梨を味わう会」が行われるほか、梨の実を家庭に持ち帰り家族で収穫の喜びを味わいます。

 
 ▲地域・PTAの梨ボランティアの摘果作業を見ながらスケッチする児童ら
 
 ▲摘果する実に興味津々の児童
 
 ▲梨の摘果作業を説明する小島秀五(ひでゆき)さん
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