休校中の児童のために立ち上がった先生 地元JAとの連携プレー
[2020.05.15]
小牧市立小牧小学校2年生の先生5人は15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策で自宅学習をしている児童の代わりに、夏野菜の苗植えを当JA職員と協力して行いました。
例年は、児童が選んだ野菜の植え付けから収穫までを、生活科の授業の一環として行っています。今回は「やむを得ず自宅学習をしている今年の2年生にも、例年通り野菜の栽培・収穫を体験してほしい」という先生たちの願いから、実施されました。
当JAが実施している栽培体験は、食農教育の一環として、小学生が実際に野菜を栽培し、日頃食べている野菜がどのように育つかを知ることで、農家の苦労・農業の大変さを学ぶことを目的としています。
酒井広蔵営農技術指導員が講師となり、苗の植え方から水やりの頻度など、栽培に関するポイントを指導しました。児童数に合わせたナス・ピーマン・オクラ・エダマメ・トマトの苗、計130本を1時間程かけて植えつけました。
学年主任の鈴木理絵先生は「現代の児童の多くは実際の野菜が育っている環境を知らないので、2年生のカリキュラムに含まれている野菜の勉強は“食のありがたみ”を学ぶ上で重要度が高まっています。さらに、野菜のスケッチや観察は、3年生の理科の授業にもつながります。児童が登校できるようになるまで、先生たちで手分けをして苗を育てていきます」と話し、熱心に作業を行いました。
分散登校が予定されている5月最終週までは、児童のために先生たちが協力して栽培管理を行います。
他に、小牧市立三ツ渕小学校・米野小学校、春日井市立鷹来小学校においても、先生と当JAが協力して野菜の苗植えを行いました。また、小牧市立北里小学校・陶小学校では、自宅学習教材として各家庭に配布し、児童が各自栽培しています。
本取組みは、JA尾張中央が費用の一部などを支援しています。