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半年間の集大成 親子で農業体験

[2019.11.30]

▲イチゴ苗の説明を真剣に聞く参加者

 春日井市とJA尾張中央は30日、市内在住の親子20組を対象にした「親子で農業体験」を開催しました。

 今年度4回目の今回は「ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろばの見学」と「イチゴの寄せ植え体験」、半年間の農業体験の閉会式を行いました。農業や食への関心を高める食農教育活動の一環として行われ、今年で9年目です。

 産直施設見学で山田和宏店長は「ぐぅぴぃひろばでは、地元農家さんが作った農作物をたくさん扱っています。出荷する農産物には栽培日誌の提出や農薬検査などを義務付け、安心して食べられる農産物の提供を行っています。この地域では収量があまりない魚や肉も、愛知県産にこだわって販売しています」と同施設に関する説明をしました。

 イチゴの寄せ植え体験では、ガーデンセンター不二寺澤浩治さんが「イチゴの苗は深く植えすぎると生長が止まってしまうので注意して下さい。また、ポットからイチゴが垂れ下がるように実をつけるには、コツが必要です。まずは苗をしっかりと観察してから植えましょう」とアドバイスをしました。

 閉会式で石黒直樹春日井市産業部長は「年々子どもの“1人遊び”が問題視されているなか、今回は親子で一緒に考えてつくりあげるという時間を過ごしていただきました。これで終わりではなく、次はイチゴを立派に“育てる”ために調べ物をするなど、親子一緒に様々なことを経験していってください」とあいさつしました。

 JAの稲垣武磨常務は「今日初めに見学したファーマーズマーケットは普通のスーパーと異なり、農家さんが直接出荷するため、非常に鮮度の良い農産物を揃えています。現在高齢化や担い手不足により、地域農業の発展が難しくなっているなか、このような農業体験を通じて、将来農業に関わる子が増えたら嬉しいです」と体験の重要性を話しました。

 参加した小学生の児童は「一番印象に残っていることは、どろどろの田んぼに入りお父さんと協力して行った田植え体験です。腰を曲げながらの作業だったのでとても大変でしたが、その経験からお米の大切さを知ることができました。今では、お米1粒1粒最後まで大切に食べるようになりました」と体験を振り返りました。

 最後にJAから参加者へ、地元産「あいちのかおり」5㎏と同品種のお米を使ったポン菓子が配られました。

▲半年間の体験の重要性について話す稲垣常務

▲営農生活センターの説明をする山田店長

▲協力してイチゴ苗の寄せ植えを行う親子

▲半年間の体験を振り返る参加者の代表

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