収穫最盛期の桃の木折れる 桃農家の被害甚大【🎥動画あり】
[2020.07.10]
小牧市では、4日以降、活発な梅雨前線による突風を伴う記録的な豪雨が続き、桃農家に甚大な被害をもたらしています。現在、桃は収穫最盛期を迎えており、その収穫中の木の主枝折れや、落果などが起こり農家は肩を落としています。
桃農家伊藤初美さんが経営する「伊藤農園」は、1.2haの桃畑で「日川白鳳」「白鳳」「愛知白」など計8品種を栽培しています。そのうち、8日から収穫が始まったばかりの主力品種「白鳳」の木、大小合わせて30本が果実を付けたまま枝折れしてしまいました。収穫直前で実が肥大していたため、果実自体の重さと相まって突風の影響を大きく受けました。また、同農園では防風ネットを設置していますが、一定の方向から吹く風は防ぐことができるものの、方角に関係なく吹き荒れる突風は、逆にネット内に風を閉じ込めてしまい、さらに勢いを増してしまったと考えられます。例年「白鳳」は約8tの収穫を見込んでいますが、現時点でその約1割弱(約800kg)の被害が出ています。
伊藤さんは「台風の時期は果樹支柱を固定するなどの対策をして構えているが、今回は全く予期しない突風だったので、あっという間に被害が広がった。枝折れした木は根こそぎ掘って改植しなければ」と被害の大きさを話しました。
山田義昌常務は「管内組合員のほ場を巡回したところ、白鳳の出荷時期とあってどの生産者も被害が大きく、自然の驚異を改めて実感した」と話しました。
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