大学生が農業で子育て貢献 中部大子ども農業体験
[2018.05.19]
▲大学近隣の畑で学生らと一緒に野菜苗の植え付けを楽しむ子どもら |
春日井市松本町にある中部大学の教員を目指す現代教育学部現代教育学科・幼児教育学科の学生約30人が19日、大学近隣の畑で子ども農業体験を開催し、地元の子どもら40人と一緒に野菜苗の植え付けを楽しみました。
子ども農業体験は、教育者・保育者を目指す学生らが実践を通じて子どもへの理解を深め、教育・保育の指導力の基礎を身に付ける「フレンドシップ活動」と、大学の地域貢献活動として地域の子育て支援をすることが目的です。今年3月半ばに企画を始め、学生らが応募チラシ12000枚を作成し同月下旬に春日井市内の幼稚園と小学校に配付し、5歳から9歳までの幼稚園年長・小学校1年生から3年生までの子どもを対象に募集しました。同イベントは今年で11年目となり、今回の企画ではJAが初めて協力し、開催までの間、2回目の土起こし(1回目は地元農家)や畝づくり、草刈りなど畑の管理を職員が行いました。この畑での栽培には除草剤を使わず無農薬で行われます。
子どもたちは4つの班に分かれ、780㎡の畑のうち540㎡にキュウリ50株、ナス40株、ミニトマト42株、サツマイモ16株の苗を、学生らの指導を受けながら一緒に植え付けました。午前10時から始め約1時間30分程で作業が終わりました。植え付けた野菜は、学生らが水やりや草取りの管理と収穫をし、8月開催のクッキング企画の材料に使い、家族へのお土産として子どもたちにプレゼントする予定です。
現代教育学部幼児教育学科の釆睪真澄(わけびきますみ)准教授は「学生たちにはこの農業体験で子どもたちと接することで、大人にはなく子どもにある気付く力・発見する力、それを周りに対して発揮する力、そういうものの凄さを知り、大人にはない子どもの優れた感覚を感じ取っていただきたい。そうして彼らを理解し、子どもの立場に立ってコミュニケーションのとれる力を彼らから学んでいただけたら嬉しい」と期待を寄せました。
参加した同学部現代教育学科3年生の学生は「私は大学1年からこの企画に参加しており、農業に触れたのもその時が初めて。8月の企画では、今回植えた野菜を料理にして食べることで食に対する感謝の気持ちを子どもたちと一緒に感じ合いたい」と笑顔で話しました。
6月9日には大学近隣の田で子ども田植え体験の開催を企画しており、この日に畑の水やりや草取りも子どもらと一緒に行う予定です。
▲野菜苗の植え付けを絵を使いながら子どもらに説明する学生 |
▲青、緑、黄、橙とシャツで色分けし、4つの班に分かる学生ら |
▲農業体験を通じて子どもらへの理解を深め子どもらから学ぶ学生 |