地元産弁当で福島っ子をおもてなし 満開のお花見
[2018.03.30]
春日井市熊野町の寺院「密蔵院」の宿坊に10日間のホームステイに来ている福島県東日本大震災被災地の子ども20人が30日、桜が満開の名電神領グラウンドでお花見を行いました。
同市の市民団体「雨にも負けずプロジェクト」(雨プロ)12人と春日井地区女性部ボランティア組織「JKV会」18人が協力しました。キャンプは今回で21回目。これまでお花見の日は、あいにくの天候が続いていましたが、今年は初めて満開の桜の下でお花見を楽しみました。
雨プロは、被災した年の夏から大学生、社会人、地域の人らが有志で集まり活動を開始しました。放射能への不安を抱いたまま暮らす子どもたちを愛知県春日井市に招く「福島っ子キャンプ」を続けています。
JKV会は、JAの春日井地区女性部が地域社会に貢献することを目的に2年前に立ち上げ、キャンプに協力しています。
この日は、昨年11月に開催した「春日井農業祭」の売上金を食材費に充てました。JKV会と同JAの女性部が寄付した4升のお米と持ち寄った野菜でお花見弁当を作りました。メニューは、にんじん、ごぼう、しいたけ、レンコンを混ぜ合わせたちらし寿司と菜花のつまみ菜と花見団子です。女性部が各自栽培している野菜をふんだんに使い、食材から手作りのお花見弁当ができあがりました。
雨プロ代表の中川国弘さんは「毎回、良い食材と愛情が詰まったJKVさんの料理のおかげで、福島っ子キャンプに来る子どもたちが大きく成長することができています」と感謝しました。
JKV会の大島正子会長は「皆さんの善意があるからやっていける。今後も継続してやっていきたい」と笑顔で話しました。