地元農家の授業で昔を学ぶ 小木小学校
[2020.02.26]
▲伊藤健一小木支店長(左)に支えられながら竹馬に乗る児童 |
小木支店ふれあい委員会は小牧市立小木小学校で25日、地元農家・関戸輝隼(てるとし)さんが先生を務める出前授業「関戸さんから昔の話を聞く会」を開きました。3年生児童54人が昔の子どもの遊びや日用品、当時の生活や戦時中の様子を学びました。
関戸さんは冒頭で「私が小学生の頃、食べ物は主にお米と野菜で、お肉は採卵のために飼っている鶏の肉でお盆と正月にしか食べられなかった。また、昔はガスコンロがなく七輪(しちりん)に炭を入れて着火させ、うちわや火吹き棒で火力を調整して料理を作っていた。戦時中は朝昼晩問わず授業中でも空襲警報がなり、その度に防空壕へ逃げ、警報が解除されるまでそこで勉強や食事をしていた」など自身の幼少期を話しました。
関戸さんは空き缶を利用した缶ぽっくり、竹馬、たが回しの棒・車輪など昔の遊び道具を紹介すると、児童たちは興味津々に、これらを使った遊びを体験しました。
初めて昔の遊び道具に触れた児童は「テレビゲームは思うようにプレイできないと悔しいけど、竹馬や缶ぽっくりなど昔の遊びは上手くできなくても楽しくて夢中になれる」と満足気に話しました。
児童たちは他にも関戸さんの用意した、ダイヤル式電話、わら草履、竹製弁当箱、拍子木など昔の日用品にも触れ、珍しそうに当時の生活道具を体感しました。
同校は10年前から総合的学習と社会科の授業の一環で、関戸さんから昔の生活・学校・道具や戦争の頃の様子を児童たちに見せて、聞かせて、体験してもらっています。
▲ガスコンロの代わりに使われていた七輪を紹介する関戸輝隼さん |
▲10円を入れ、ダイヤル式公衆電話に触れる児童 |
▲缶ぽっくり遊びを体験する児童 |