地域の伝統行事で一年スタート 高蔵福徳神大祭
[2020.01.07]
春日井市高蔵寺地区の十ヵ寺で作る高蔵福徳神実行委員会とJAは、新春7日の伝統行事「高蔵福徳神大祭」を開きました。
多くの市民が、地図とスタンプ帖を手に、有料バスや、マイカー、徒歩などのさまざまな方法で寺巡りを楽しむイベントです。有料バスはJA尾張中央高蔵寺支店から午前・午後の2便が用意され、早朝から多くの参拝者でにぎわいました。
十ヵ寺すべてを回った参拝者は、高蔵寺支店の特設会場で福引きに挑戦できます。賞品は、各寺院から提供されたお札や、JAから提供された卵(1パック20個)、ふれあい商品券など盛りだくさんです。
各寺院では、おしるこやおでん、ミカン、駄菓子など、趣向を凝らしたもてなしを行いました。Aコープ高蔵寺店からは、甘酒が振る舞われ、参拝者の冷えた身体を温めました。
参加した女性は「子どもが生まれてから30年、毎年欠かさず10か所の参拝をしています。地域の伝統行事として、今後も続けてほしい」と笑顔で話しました。
高蔵寺支店の伊藤達也支店長は「新年のおめでたい伝統行事を、高蔵寺地区の方々と共に盛り上げていくことができて嬉しい。これからも地域の方々と協力して伝統を守っていきたい」と話しました。
同祭は明治45年の旧正月7日の高蔵七福巡拝が始まりとされ、昭和14年まで続けられました。その後、戦争で一時中止となりましたが、昭和31年から七福神として復活。昭和37年からは、旧高蔵寺農協がバスの運行を開始することで参拝者の便を図り、翌年の昭和38年から三徳神が加わり、現在の高蔵福徳神十ヵ寺参拝となりました。