地域の拠り所JAから出発 田縣神社豊年祭
[2017.03.15]
小牧市田県町の田縣(たがた)神社で15日、五穀豊穣、子孫繁栄を祈願する豊年祭が開かれました。同祭はヒノキの丸太を男性器の形に彫り上げた「大男茎形(おおあわせがた)」を奉納する「天下の奇祭」として国内外に知られ、海外からも多くの観光客が訪れました。
午後3時すぎ、厄年の男衆が長さ2.5㍍、重さ300㌔の大きさの大男茎形を載せたみこしをかつぎ、約1㌔離れた熊野社を出発。1時間半かけて田縣神社に到着すると、境内でみこしを何回も回転させ、神殿に奉納すると、見物客からは大きな拍手と歓声が巻き起こり、祭りは最高潮を迎えました。
同祭は地域の祭礼として、JAとの関わりも強く、数え歳で42歳になる厄男がJAの味岡支店で出発式を行った後、支店から餅投げに使う餅を神社に奉納する献餅行列が出発し、祭りが始まります。
JA職員はお守りやおみくじを扱う授与所の業務を手伝い、餅投げに参加するなど、同祭とは40年以上の関わりがあります。
同神社の歴史は古く、農業をつかさどる五穀豊穣・万物育成の神である御歳神(みとしのかみ)と子宝・安産など子孫繁栄の神である玉姫命(たまひめのみこと)が祀れ、創建は古く弥生時代にさかのぼるとされています。
祭りは平日にも関わらず、約8万8千人(神社発表)の人出でにぎわいました。