大学生が直売所の活性化を考える 意見交換会
[2016.09.28]
愛知県は28日、春日井市にある中部大学で直売所の活性化に向けて「意見交換会」を開きました。
「産地直売所を交流拠点としたにぎわい創出事業」の一環で、JAの直売所「ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろば」をモデルに、直売所の課題を抽出し消費者と生産者がより良好な関係を築くようにすることが目的です。大学生27人とJAや県の職員7人がアイディアを出し合いました。
中部大学は「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)の一環で、まちの再生や地域活性化の課題に対して、地域と協働して現場で解決策を考える取組みを行っており、今回この取り組みに協力しました。
この日は、応用生物学部食品栄養科学科管理栄養科学専攻の1年生から3年生の学生が、夏休み期間中に同直売所の見学を行ったことをもとに、課題と考える点を出し合いました。
「若い世代の利用が少ない」「珍しい野菜の調理方法がわからない」と課題があがり、自分たちでできる解決策は「SNSを利用したレシピの紹介」「駅や公共施設などにイベントやPRのポスター設置」「わかりやすいポップの作成」と提案しました。
同会は10月5日に実践に向けてより詳しい話し合いを行い、秋冬農産物が店頭に並びだす11月~12月に、学生が提案した内容を実践する計画です。学生が考案したもので活用可能なものは県内他の直売所にも普及する予定です。
参加した同校3年生の竹内建介さん(21)は「実践するのは冬なので、鍋料理を作るときに買ってもらうための、鍋物セットなどを作ってみたい。核家族化が増えていて、野菜も少量を好む人が多いと思うので、どの時期に、誰に買ってもらうか考えていきたい」と意気込みます。