採れたてサトウキビでジュース作る サトウキビ収穫体験
[2019.11.08]
▲児童たちの収穫したサトウキビを圧搾機で1本ずつ搾る地元農家・林和男さん |
小牧市立小木小学校3年生54人は8日、小牧市の地元農家・関戸輝隼(てるとし)さんの畑を訪れサトウキビの収穫を体験しました。「総合学習」と「社会科」の授業の一環で、関戸さんの所属する小木支店ふれあい委員会も地域の子ども達に農業を体験してもらおうと協力しました。この収穫体験は、昭和20年代は貴重だった砂糖を農家が共同でサトウキビを育てそこから作りだしていたことを子ども達に知ってもらおうと、関戸さんが近隣の農家と連携して企画し、17年前から続いています。
この日は、地元のケーブルテレビと新聞社、NHKも取材・収録に来ていました。
実際にサトウキビを見るのは初めてという児童も多く、沖縄から苗を取り寄せ、育て上げた4mを超えるサトウキビを手にした児童からは「家族のお土産に持ち帰りたい」と、その大きさに驚きの声が上がりました。
収穫後、児童たちは学校にサトウキビを持ち帰り皮をむき、それを同市の地元農家・林和男さんが用意した圧搾機で1本ずつ搾り、サトウキビジュースを作ってもらいました。この圧搾機は、林さんがタイに出張した際に露店でジュース販売に使われていたのを気に入って同種の機械を取り寄せたものです。
圧搾機にサトウキビの茎を差し込み、薄い緑色の汁が搾り出され、それをふれあい委員が氷の入った紙コップに注ぎ、児童たちが味わいました。また、林さんはサトウキビを折り、その折れ目をかじって汁を吸う味見の仕方も児童たちに教えました。
児童は「サトウキビは直接かじると、控えめな甘さで舌の上ですぐ味が消える。ジュースにすると、濃厚な甘さなのに後味がさっぱりしている」と感想を述べました。
最後に、関戸さんが児童からのサトウキビやその栽培に関する質問に答えていきました。「サトウキビは甘いので果物ですか?」という質問に「正解は野菜です」と回答すると、児童たちはどよめきました。
関戸さんは「サトウキビを収穫して味わい、その喜びを子どもたちは表情に表してくれます。これを機に、食農を大切に思う気持ちが芽生えれば本当に喜ばしいことです」と笑顔で話しました。
▲林さんと一緒に、4mを超えるサトウキビを収穫する児童 |
▲NHKの職員からサトウキビジュースの味などインタビューを受ける児童 |
▲児童たちからサトウキビやその栽培に関する質問に答える地元農家・関戸輝隼さん |